アルコールチェックの目視確認の義務化について解説|確認内容や注意点も紹介

2022年4月の道路交通法により、アルコールチェックの目視確認が義務化されました。
法令で定められているアルコールチェック義務化における目視確認について、以下のような疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか?
「アルコールチェックで必要な目視確認とは、何なの?」
「必ず対面での目視確認でないといけないの?」
「早朝や深夜等、目視確認ができないときは、どうすればよいの?」
本記事ではこれらの不安を解消し、アルコールチェック義務化における目視確認のルールと企業がすべき対応を解説します。
また、アルコールチェックの目視確認を怠ると罰則があるのか、できない場合の対処法など、企業が知っておくべきポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次 / このページでわかること
1.アルコールチェック義務化の「目視等で確認」とは?
アルコールチェックにおける「目視等で確認」とは、運転者の顔色や呼気の臭い、応答の声の調子等を確認することです。
ルールとしては以上ですが対面で話している場合、アルコールチェックを行ったアルコール検知器も両方確認して0.00mg/Lなどの検知結果も確認することが望ましいです。
【目視確認ができない場合は?】
運転者のアルコールチェックの方法は「対面」が原則ですが、直行直帰や遠隔地での勤務、早朝・深夜の勤務など、対面確認が難しい場合もあるかと思います。その場合、代替となる確認方法が認められています。どのような方法があるのか、次の章で詳しく解説します。
2.対面でアルコールチェックの目視確認ができないときの確認方法
運転者のアルコールチェックの方法は、「対面が原則」です。
しかし、直行直帰の場合などで対面での確認が困難な場合のために、これに準ずる方法を2つご紹介します。
①ビデオ通話+アルコールチェック(アルコールチェッカー使用)
カメラ、モニター等によって、安全運転管理者が運転者の顔色、応答の声の調子など、アルコールチェッカーによる測定結果を両方確認する方法です。
ビデオ通話によるリアルタイムでの映像や写真でも目視確認できることにより、管理者に正確に状況を報告できます。加えて、記録簿にもアルコールチェックのデータや写真を含めて「いつ・どこで・誰が」アルコールチェックしたかという情報を残すことが望ましいです。
②電話+アルコールチェック(アルコールチェッカー使用)
携帯電話、業務無線その他の運転者と直接対話できる方法によって、安全運転管理者が運転者の応答の声の調子等を確認するとともに、アルコールチェッカーによる測定結果を両方報告させる方法です。
アルコールチェックをしている写真を送る機能があるアルコールチェックシステムを利用することで、より正確な情報を一度に管理者に送ることができます。監査や警察からの確認があった際にも、正確なデータを残しておくだけで安心です。
記録簿には、①同様にデータを残しておくことが望ましいです。
3.アルコールチェックの目視確認を行う担当する人
ドライバーのアルコールチェックの目視確認と検知結果の確認・管理は、誰でもできるわけではありません。
「安全運転管理者」もしくは「副安全運転管理者」が行うよう法律で定められています。
安全運転管理者とは、事業用自動車の安全運転や運行計画、運転日誌管理業務を行う者です。
安全運転管理者、または副安全運転管理者について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
関連記事:『【2024年】安全運転管理者とは?選任義務から罰則、業務内容まで詳しく解説』
『副安全運転管理者は必要?資格要件や業務内容について徹底解説』
しかし、運転管理者もしくは副安全運転管理者が不在で目視確認できない場合は、「安全運転管理者の業務を補助する者」でも対応可能です。「安全運転管理者の業務を補助する者」は、事業所内で使用者が選任します。人数や資格要件などに制限はなく、警察への届け出も不要です。
関連記事:『アルコールチェック義務化による安全運転管理者の業務内容|運用方法や罰則についても解説』
『安全運転管理者は必要ない?義務となるケースや解任(解除)についても解説!』
4.適切なアルコールチェッカーの選び方
法令を遵守するために、適切なアルコールチェッカーを選ぶことが重要です。
アルコールチェッカーを選ぶ際に失敗しないためには、以下3つのポイントを押さえて選定しましょう。
- ・操作が簡単か
- ・検知データをリアルタイムで送信できるか
- ・検知精度が高いか
それぞれ説明します。
① 操作性は簡単か
アルコールチェッカーは日々使うものです。そのため、使いやすいアルコールチェッカーを選ぶことが大切です。とくに人数が多い事業所であれば、操作が簡単で便利なものを選ぶと良いでしょう。
② 検知データがリアルタイムで送信されるか
クラウド型のアルコールチェッカーを選べば、検知データをリアルタイムで送信する機能がついています。リアルタイムで検知データを確認しながら、目視確認も並行して行うことで、より厳重にアルコールチェックができます。
その結果、事業所全体で飲酒運転をさせない体制を築けるでしょう。
③ 検知精度が高いか
アルコール検知器協議会(J-BAC)は「アルコール検知器認定制度」を設けています。検定に合格したアルコールチェッカーは検知制度が高いと認められているため、その中から選ぶといいでしょう。
認定されたアルコールチェッカーはJ-BACの「認定機器一覧」に掲載されています。さらに、販売会社のHPにも「J-BAC認定機器」という文言と認定番号が記載されています。
関連記事:『高性能な業務用アルコールチェッカーの選び方|おすすめ検知器も紹介』
『【2024年】アルコールチェッカーを機能や使用目的ごとに比較!おすすめの10選』
5.遠隔利用に最適なアルコールチェッカー「アルキラーNEX」
アルキラーNEXは、遠隔でのアルコールチェックに最適なクラウド型アルコールチェッカーです。
対面でのアルコールチェックが難しい場合でも、不正防止や記録管理を徹底できるため、企業の安全管理を強化できます。
アルキラーNEXが選ばれる理由
【アプリ連携による不正防止】
- 運転者はアプリを使用し、顔を映しながらアルコールチェックを実施。
- 「誰が・いつ・どこで」チェックしたかを記録でき、不正のリスクを低減。
【クラウド管理によるデータの自動保存】
- アルコールチェックの検知結果を自動でクラウド送信し、管理者がリアルタイムで確認可能。
- 紙の記録・保存が不要になり、管理の手間を大幅に削減。
【多くの企業での導入実績】
- 業界や企業規模を問わず幅広く導入。
- 豊富な導入実績が信頼の証。
以下の参考ページも合わせてご覧ください。
導入企業一覧
6.まとめ|アルコールチェック義務化と目視確認の役割を理解し、適切なアルコールチェッカーを選ぶ
アルコールチェック義務化では、安全運転管理者が運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等で目視で確認することが必要となります。
安全運転管理者が不在の場合は、「副安全運転管理者」または「安全運転管理者の業務を補助する者」の目視確認でも問題ありません。
また、アルコールチェッカーを選ぶ際は、簡単に操作でき、検知データをリアルタイムで送信できるものを選びましょう。これらを満たしているのが、パイ・アールが提供しているアルキラーNEXです。アルキラーNEXは、遠隔利用にも最適であり、多くの企業のニーズを満たした商品です。
これからアルコールチェッカーの購入を検討している方や、現在お使いのものが使いにくいと感じている方は、ぜひご検討ください。