アルコールチェッカーの寿命|使用期限や買い替え時期、おすすめ検知器を紹介

アルコールチェッカー(検知器)を用いた酒気帯び確認が義務付けられた今、アルコールチェッカーの管理について以下のような悩みを持つ方が多いのではないでしょうか。
「アルコールチェッカーは一度導入すれば、半永久的に使用できるものなの?」
「半永久的に使用できない場合、どういった対応が必要になるの?」
また、法令で「アルコールチェッカーを常時有効に保持する」とありますが、どのような状態が有効な状態なのか分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- アルコールチェッカーが有効な状態とは?
- アルコールチェッカーの寿命(使用期限)
- 寿命に影響する要因
- 寿命に到達したときの対応方法
などについてご紹介します。
目次 / このページでわかること
1.アルコールチェッカー(検知器)とは?
アルコールチェッカーは専用の機器に息を吹き込むだけで、体内の残留アルコール濃度を数値化してくれるツールです。
体内のアルコール濃度を判断するには、
- ・血液を採取して血中アルコール濃度を測定する方法
- ・呼気を採取して呼気中アルコール濃度を測定する方法
の2種類があります。
また、アルコールチェッカーには呼気中のアルコール濃度を判別するセンサーが内臓されており、大きく
- ・半導体式ガスセンサー
- ・電気化学式(燃料電池式)センサー
の2種類に分けられ、アルコール濃度の測定原理にそれぞれ特性があります。
半導体式ガスセンサーの特徴
センサー表面に付着する酸素量によってセンサー内部の電気抵抗値が変化します。
飲酒をしている場合は、アルコール成分によって酸素量が減少するため電気抵抗値が低くなり、電気抵抗値が低いほど体内のアルコール濃度が高いと判定されます。
電気化学式ガスセンサーの特徴
呼気に含まれるアルコールを燃料として電気を発生させ、アルコール濃度を測定します。電気の発生量が多いほど呼気中のアルコール濃度が高いと判定されます。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、自社にあったアルコールチェッカーを選定しましょう。
2.アルコールチェッカー(検知器)が有効な状態とは?
2023年12月よりアルコールチェッカーを用いた運転前後のアルコールチェックが義務付けされました。
その法令の中に「アルコールチェッカーを常時有効に保持する」とあります。
アルコールチェッカーが有効な状態とはどのような状態のことをさすのか、また確認すべき事項は何なのかについて説明します。
アルコールチェッカーが有効な状態とは、「正常に作動し、故障がない状態」のことをさします。
そのためにアルコールチェッカーの製作者が定めた取扱説明書に基づき適切に使用し、管理および保守するとともに、定期的に故障の有無を確認し、故障がないかどうか確認する必要があります。
アルコールチェッカーによって基準が異なりますので、しっかり確認するようにしましょう。
3.アルコールチェッカー(検知器)の寿命(使用期限)
アルコールチェッカーには、必ず使用期限・使用回数上限が定められています。
使用頻度やセンサーの種類によって違いはありますが、多くのアルコールチェッカーは使用期限が半年~1年程度、使用回数上限が1,000回~数万回程度となっています。
定められた使用期限や使用回数を超えないように、定期的なセンサー交換、もしくは本体買い換えなどが必要となっています。
使用期限や使用回数上限については、メーカーに確認するか取扱い説明書をよく読んで正しく使用しましょう。
4.アルコールチェッカー(検知器)の寿命に影響する3つの要因
アルコールチェッカーの寿命に影響する要因は、おもに以下の3つがあげられます。
- ・使用頻度(回数)
- ・保管環境
- ・メンテナンス
アルコールチェッカーの寿命にどのように影響するのか、順番に解説します。
① 使用頻度(回数)
アルコールチェッカーは定められた上限回数以上の測定を行うと、センサーの劣化により寿命がきてしまいます。1人1台持ち運んで使用する場合は大きな心配はありませんが、複数人で共用する場合は気づかないうちに上限回数に達してしまうこともあります。
使用上限回数を上回らないようにしっかり管理するようにしましょう。
② 保管環境
高温・多湿の場所で長時間保管したり、強い匂いのするところやタバコの煙が充満するようなところで保管するとセンサーが劣化し、寿命が早まってしまう可能性があります。
また、夏場の車内は温度が外気温以上に上昇しますし、芳香剤などを置いている場合は匂いの影響を受ける可能性もありますので、アルコールチェッカーの寿命を早めないために車内での放置は避けるようにしましょう。
③ メンテナンス
アルコールチェッカーを定期的に洗浄することで、部品の摩耗を防げます。
アルコールチェッカーは見かけ上変わりはなくても、センサーの感度が劣化して寿命となり、アルコールを正確に検知できなくなってしまうことがあります。
定期的なメンテナンス、校正、センサーの洗浄などはしっかりと行うようにしましょう。
除菌・消毒方法については次の記事も参考にしてください。
関連記事:『アルコールチェッカーの除菌・消毒方法とは?注意点やおすすめ除菌グッズもご紹介』
5.アルコールチェッカー(検知器)の交換・買い替えタイミング
アルコールチェッカーは、半永久的に使用できるものではなく、交換および買い替えのタイミングがあります。
では、どのようなタイミングで交換すれば良いのでしょうか?
センサー不良や部品が壊れた場合
飲酒していないにもかかわらずアルコール反応が出てしまう、もしくは明らかに飲酒したにもかかわらずアルコール反応が出ない場合は、センサーの劣化が考えられます。
その場合はメーカーに確認し、洗浄、または修理・交換などを行いましょう。
また、アルコールチェッカー本体の破損など部品が壊れた場合も同様に対応してください。
アルコールチェッカーの保証期間が過ぎた場合
アルコールチェッカーの保証期間が過ぎた場合、種類によっては音やライト、液晶画面の表示で知らせてくれるものもあります。保証期間はアルコールチェッカーごとに管理し、メーカーが定めた使用期限、使用回数上限を過ぎる前に速やかに交換、校正を行うようにしましょう。
6.アルコールチェッカー(検知器)なら「アルキラーNEX」
弊社パイ・アールが提供する「アルキラーNEX」は、アルコールチェッカーの使用期限や使用回数を一目で確認でき、期限が切れる前に適切に交換できるサービスが充実しています。
使用期限にかかわる代表的なサービスを紹介します。
オートメンテナンスの実施
アルキラーNEXのメンテナンスは1年~2年、使用回数上限は2,000回~10,000回(いずれも使用検知器によって異なる)となっており、期限に到達したらカートリッジの交換が必要となります。
また、交換期限をメーカーである弊社がすべて管理しています。
交換の1か月前には事前連絡の上、先に新しいカートリッジが送付するため、届いた新しいカートリッジに差し替えるだけで交換が完了します。
管理画面での使用期限・使用回数の確認
使用期限前にパイ・アールから連絡がくるだけではなく、使用期限や使用回数はすべてデータ化されており、クラウド管理画面上で確認することが可能です。
使用期限や使用回数上限が近づいてきた場合は、事前にアラートでお知らせし使用期限切れを防ぎます。
無償交換、修理対応
毎年行うカートリッジの交換は無料となっており、交換の度に費用がかかることはありません。
また、万が一使用期限内にセンサーの劣化や本体の故障が起こった場合でも無償でセンサーの洗浄や修理の対応を行います(紛失、水没、破損は有償)。
「アルキラーNEX」を導入したオリオンビール株式会社の事例
実際にアルキラーNEXを導入いただいたオリオンビール株式会社様からは、「しっかりとシステム面や機能面について比較した上で、アルキラーNEXに決めました」とご意見をいただいています。
他の会社様からもフォローの手厚さや、操作のシンプル性など、さまざまな嬉しいご意見・ご評価をいただいています。以下リンクより、ぜひインタビュー記事をご覧ください。
関連記事:導入事例|オリオンビール株式会社
7.まとめ|アルコールチェッカーの寿命(使用期限)に注意しましょう
アルコールチェッカーには必ず寿命(使用期限)が定められており、半永久的に使用できるものではありません。使用頻度(回数)や保管環境がセンサーの劣化に影響することもあるため、一見問題なさそうに見えても、メーカーごとに定められた使用期限や使用回数上限内に必ずメンテナンスを行うようにしましょう。
アルコールチェッカーの種類によっては、使用期限を音やライト、管理者用画面などで確認できるものもあります。なるべく使用期限のお知らせがあるものを選び、使用期限切れが起こらないように注意して正しく使用しましょう。