アルコールチェックはクラウド管理型がおすすめ!

2022年4月1日から始まったアルコールチェックの義務化で、多くの企業でアルコールチェックを実施されていることだと思います。さらに、今後施行予定のアルコールチェッカーを用いての義務化で問題になるのが、膨大な管理量でしょう。
そこで今回の記事では、管理の負担やリスクを大幅に軽減する、クラウド管理システムを採用した管理方法について解説していきます。
1.アルコールチェックとは
そもそもアルコールチェックとは、呼気中のアルコールを正しく検知し、アルコールの有無や濃度を音、光、数値などで示すことを指します。
アルコールチェックの記録については、必ずしもクラウド管理システムを使って管理しなければならないなどの指定はなく、手書きで管理しても問題ありません。
しかし、白ナンバーのアルコールチェック義務化に伴い、記録しなければならない項目が増えました。そのため、データで効率的に管理できるアルコール検知システムをおすすめします。
白ナンバーのアルコールチェック義務化により、記録が必要な項目は下記の8つです。
記録必須の8つの項目 |
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確認者名(点呼執行者) |
運転者名 |
運転者の業務に係る自動車の自動車登録番号又は識別できる記号、番号等 |
確認の日時 |
どのように確認したか(アルコール検知器の使用の有無、対面でのチェックでない場合は具体的な方法) |
酒気帯びの有無 |
指示事項 |
その他必要な事項 |
※その他必要な事項については管轄の警察によって内容が異なることがありますので、管轄の警察署にご確認下さい。
手書きで管理する場合、8項目全てを記録や確認することは非常に大変なことから、管理者の負担を減らすために、クラウド管理システムの導入をおすすめします。
2.アルコールチェッカーの種類
アルコールチェッカーにはいくつか種類がありますが、ここではデータ管理に主眼を置いた4つのタイプをご紹介します。
簡易型(測定) |
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端末データ保存(測定・記録) |
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専用ソフト(測定・記録・管理) |
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クラウド管理(測定・記録・管理・自動化) |
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データ管理機能が充実しているほど、管理できる項目が多くなります。そのため、簡易型で手書き管理を行うよりも、データ管理ができるクラウド管理システムを採用したアルコールチェッカー導入がおすすめです。
3.クラウド管理型アルコールチェッカー|5つのメリット
①検知結果が自動で連携される
検知した結果は自動的にクラウド管理システムに保存されるので、
- ・管理の手間
- ・管理にかかる労力
- ・アルコール検査のごまかし
をなくすことができます。
また、検知者が点呼執行者に検知結果を報告する際、最低限の声色の確認だけで事足ります。そのため、手書き管理で起こり得る記録漏れを防げます。
②検知データを長期間保存できる
弊社クラウド管理システムの場合は、顔写真は1年1ヶ月、文字データは2年間クラウド上に保存されています。2022年4月1日からの法改正に伴い、「記録保存義務」があります。記録保存義務とは、アルコールチェックをした記録を、1年間保存する必要があるという内容です。クラウド管理型のアルコールチェッカーでは、主にクラウド管理システム画面上で1年以上の保存ができるような仕組みが構築されています。そのため、紙やデータを紛失する恐れがなく運用ができるメリットがあります。
検知データの紛失リスクがなく長期間保存できるのは、クラウド管理型アルコールチェッカーの大きな特徴です。
③検知結果をまとめてダウンロードできる
弊社クラウド管理システムは、Excel、CSVエクスポートができます。
クラウド管理システムとは別にデータを出力できるので、万が一監査があった場合でも、エクスポートしたデータを提出することができます。
また、エクスポートしたデータはクラウド上で保存できる期間が過ぎてもデータとして保管することができるため、社内で過去のデータを残しておきたい際にも活用できます。
④検知状況を一元管理できる
検知状況をクラウドで一元管理することで、「いつ」「どこで」「誰が」アルコール検知をしたかすぐに確認できます。
弊社で取り扱っているクラウド管理システムは、
- ・日時情報
- ・位置情報
- ・検知写真
をスマートフォンが取得し、アルコール検知結果と共にリアルタイムで送信しています。そのため、管理者も即時に確認することができます。
⑤不正防止につながる
紙での管理では、検知者が偽った記録を残すことや、後からまとめて記入をするなど、不正が横行する可能性があります。しかし、クラウド管理システムでは、リアルタイムで検知結果のデータを送信し、管理されているので、データの書き換えができない仕組みになっています。また、検知写真と検知者名の他に、日時や場所も合わせてデータ管理が行えるため不正防止に繋がります。
4.クラウド管理型アルコールチェッカー|2つのデメリット
①システム導入費用がかかる
検知器の費用以外にも、クラウド管理費用が発生するため、コスト面の心配があります。
メーカーによって様々な料金形態がありますが、弊社クラウド管理型アルコールチェッカー(モバイル版)の費用を一例として、簡易型検知器を導入した場合に発生する費用について比較してみます。
発生費用比較表 | |
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簡易型アルコールチェッカー | クラウド管理型アルコールチェッカー(モバイル版) ※弊社検知器の場合 |
初期費用(検知器購入費用) | 初期費用(サービス登録料+管理アカウント登録料) + 月額費用(サービス月額利用料) ※メンテナンス費用は無料 |
このように簡易型検知器では、導入時点で発生する費用は検知器購入のみです。しかし、クラウド管理型アルコールチェッカーは、管理画面を利用するための費用(管理アカウント登録料)が追加で発生します。さらに月額費用が発生するなど、複数の費用が発生します。一方で、簡易型検知器を導入した場合、1年毎に再度購入する必要があるなど、後から費用が発生します。そのため、クラウド管理型アルコールチェッカーでは、メンテナンス費用が無料など後から大きな出費が発生しにくいシステムを採用しているものもあります。
アルコールチェッカー単体での金額比較では、クラウド管理型アルコールチェッカーは、費用面では一見するとデメリットに見えますが、簡易型アルコールチェッカーと比較して管理の手間を減らし不正や漏れを防ぎながら、日常業務の負担にならないシステムを構築できるという意味では、大きなアドバンテージがあります。
このように導入時に管理アカウント登録料など費用はかかりますが、導入後の未来の時間を購入するという意味では、デメリットを打ち消すことができます。
②専用アプリをダウンロードする必要がある
検知結果データをクラウド管理システムに送信するために、専用アプリをダウンロードします。
アプリを使用するため、専用アプリに対応したスマートフォンやタブレットを準備していただきます。
専用アプリに対応している機種であれば問題ありませんが、使用予定の機種が対応していない場合や未検証だった場合は、スマートフォンやタブレットの買い換えの検討が必要な場合もあります。
5.クラウド管理型アルコールチェッカーがおすすめな理由
先ほどはデメリットについて記載しましたが、クラウド管理型アルコールチェッカーを導入することで、アルコールチェックの義務化で発生する「1年間の記録保存義務」を徹底することができます。
また、徹底した管理状況にあるので不正防止や、安全運転に対する社員の意識改革に繋がります。
さらに、管理体制をペーパーレス化することで、下記の業務負担を削減することができます。
- ・日々の業務の中で検知結果を記録すること
- ・記録結果を総務や管轄部署に提出すること
- ・提出した記録を各拠点ごとに月別に保管すること
- ・必要なタイミングで記録したデータを破棄すること
これからアルコールチェッカーの導入を検討している方や、簡易型からクラウド管理型に切り替える予定がある方は、管理面のことも踏まえて検討いただくことをおすすめします。