アルコールチェッカーは市販で買えるの?

アルコールチェッカーは市販で変えるの?

10月1日からスタートする白ナンバーのアルコール検査の義務化で、今までは必要のなかったアルコールチェッカーの導入に迫られている企業も多いかと思います。
色々調べると、多くのアルコールチェッカーが出てくることから、どこで入手できるのか、どんな検知器を導入する方が便利なのか、どの検知器でも同じなのかなど、迷われた方もいるのではないでしょうか?
今回の記事では、アルコールチェッカーの購入先や、おすすめのアルコールチェッカーなどについて解説していきます。

2022年7月19日 追記:2022年10月1日から予定されていたアルコールチェッカーを用いた義務化は当面延期になりました。

1.アルコールチェッカーの購入先

アルコールチェッカーの購入先

アルコールチェッカーの購入先は大きく3つあります。

 

 

購入先について、詳しく確認していきましょう。

 

 

①ホームセンター

一部のホームセンターでは、簡易型のアルコールチェッカーの販売が行われています。簡易型のアルコールチェッカーとは、主にアルコール反応の有無だけを測定できるタイプです。
2022年10月1日から白ナンバー車でのアルコールチェックが義務化されることもあり、品薄や在庫がないことがあるかもしれません。そのため、購入をお考えの際は、事前にお問い合わせいただくことをおすすめします。

②通信販売

通販サイトでもアルコールチェッカーは販売されています。ホームセンターと同じような簡易型タイプの検知器が豊富に掲載されています。ただし、種類が豊富な分、簡易型タイプは精度の面でおすすめしにくい商品もあります。

その他、通販では

 

  • ・アルコールチェッカー内にSDカードが内蔵されているタイプの検知器
  • ・検知した記録を保存するための管理ソフト付きのアルコール検知器

 

なども売られています。

 

ちなみに、SDカード内蔵型の検知器とは、SDカードをパソコンに挿入し、検知した記録をパソコンなどに残すことができるタイプのアルコールチェッカーです。
また、管理ソフト付きの検知器とは、ソフトインストールを行ったパソコン上で検知結果の管理ができるタイプのアルコールチェッカーです。
通販で購入した際は、メーカーからお取り寄せの場合もありますので、納品を急ぐ場合は注意が必要です。

③メーカー

メーカーによって販売している検知器のタイプはそれぞれ異なりますが、コンビニ、ホームセンター、通販で取り扱っているアルコール検知器だけではなく、クラウド管理システムを採用したアルコールチェッカーを販売しているメーカーがあります。クラウド管理システムを採用したアルコールチェッカーは、コンビニやホームセンターなどで入手することはできません。

クラウド管理システムは、管理ソフトをインストールする必要はなくブラウザを使用するため、インターネット環境があればどこからでも検知データを確認できます。それだけではなく、運転者がアルコールチェッカーを用いてアルコールチェックを行うと、自動的にアルコールチェックの結果が管理画面上に送信されるなど、自動化も進んだアルコールチェックシステムです。

 

アルコールチェッカーの購入先について、分かりやすくまとめたものが下記の表です。

購入先 ①ホームセンター ②通信販売 ③メーカー コンビニ
購入できる
アルコールチェッカーのタイプ
・簡易型 ・簡易型
・SDカード保存型
・管理ソフト型
・簡易型
・SDカード保存型
・管理ソフト型
・クラウド管理システム搭載型
・販売なし
入手のしやすさ
おすすめ度 ★☆☆ ★★☆ ★★★

以上でアルコールチェッカーの購入先に関してはご理解いただけたかと思います。
「どこのメーカーも品薄で購入先は問わずすぐに導入できるものなら、検査さえできれば満足できるのではないか」と思われた方もいるかと思います。
しかし、法律を遵守するために、アルコールの検知だけができればいいと考えると、今回の法改正の内容から後々負担などが膨大になります。そこで、次の項目では、アルコールを検知できるだけでは運用が難しい理由を説明していきます。

【参考】負担を減らすアルコールチェッカー「アルキラーNEX」の製品情報はこちら

2.検知できるだけでは運用が難しい2つの理由

検知できるだけでは運用が難しい2つの理由

アルコールを検知できるだけでは運用が困難な理由は2つあります。

 

 

どういった理由なのか、詳しく見ていきましょう。

 

①検査をした内容を1年間記録に残す義務があり、紙での管理は運転者、管理者ともに手間と時間がかかる

2022年4月1日からの法改正に伴い、運転開始前と業務終了後の1日2回検知した上で、必要な項目を1年間記録し結果を保存することが義務付けられています。保存しなければならない項目は下記の8つです。

 

記録必須の8つの項目

  • ①確認者名(点呼執行者)
  • ②運転者名
  • ③運転者の業務に係る自動車の自動車登録番号又は識別できる記号、番号等
  • ④確認の日時
  • ⑤どのように確認したか
    (アルコール検知器の使用の有無・対面でのチェックでない場合は具体的な方法)
  • ⑥酒気帯びの有無
  • ⑦指示事項
  • ⑧その他必要な事項

※その他必要な事項については管轄の警察によって内容が異なることがありますので、管轄の警察署にご確認下さい。

 

日常業務に加えて、上記8つの点呼記録項目全てを毎日手書きで残していくとなると、膨大な業務量になるでしょう。そのため、簡易型で測定できたとしても、点呼記録簿を手書きで残し続けることには限界が生じます。
また、検知の記録や測定などが従業員各々の意識頼りになるため、実際の検知結果ではない虚偽の結果を記載するなどの不正が起こりえます。
さらに、不正だけでなく、検知記録を残す時間がなくそのまま記載を忘れて抜け漏れが生じるなどのリスクが大きくなります。

 

記録簿の作成や管理面では、カードでの保存タイプの検知器もあまりおすすめできません。SDカードに保存されたデータは、そもそも点呼記録簿への移行用に作られていないためです。また、SDカードを取り出して、移行させる手間も増えてしまいます。そのため、簡易型よりも記載忘れを防ぐことはできても、SDカード保存型では手間が減るとは言えません。

 

管理ソフト型は簡易型、SDカード保存型と比較すると、検知結果をより確実に残すことはできますが、記録必須の8つの項目の全てを満たすことのできる管理ソフト型の検知器は、ほとんどありません。また、管理ソフトタイプのアルコールチェッカーでは、管理ソフトからデータを出力する機能が付いていません。
その点、クラウド管理システムを採用しているメーカーで購入いただいたアルコールチェッカーであれば、Excelデータなどに変換して出力も可能です。また、アルコールチェックを行えば、検知結果だけではなく、記録必須項目も管理画面上に自動的に送信されます。さらに、クラウド管理システムを採用しているアルコールチェッカーの中には、管理画面上に点呼記録簿まで自動的に生成するシステムを導入しているものもあります。
こうした業務負担を減らす機能に留まらず、インターネット環境があればどこでも確認ができるため、確認場所や確認時間の自由度が高く、気軽に管理することが可能です。

 

【関連記事】必見! 白ナンバーのアルコールチェック義務化で何が変わるの?

②検知器の仕組み上、検知器を導入してから永続的に利用できるわけではない

全てのアルコールチェッカーは、導入してから永続的に利用できるわけではありません。アルコールチェッカーは、買い直しや1年~2年毎に定期的なメンテナンスが必要になってきます。
特に、ホームセンターで入手できる簡易型タイプや通販で購入したタイプでは、定期的なメンテナンスなどのサポートがついておらず、再度買い直しが必要なものが多いです。

 

2022年7月現在、アルコールチェッカーの供給不足が騒がれていますが、機器の使用回数限度を超えての使用や、故障したまま使用してしまうと、2022年10月1日からは、アルコール検知器を常時有効に保持できていないこととなり、義務違反となってしまいます。

 

第2 内容

(1)酒気帯びの有無の確認及び記録の保存(令和4年4月1日施行)
ア  運転前後の運転者に対し、当該運転者の状態を目視等で確認することにより、当該運転者の酒気帯びの有無を確認すること(第6号)。
イ  アの確認の内容を記録し、当該記録を1年間保存すること(第7号)。

(2)アルコール検知器の使用等(令和4年10月1日施行)
ア  (1)アの確認を、国家公安委員会が定めるアルコール検知器を用いて行うこと(第6号)
イ  アルコール検知器を常時有効に保持すること(第7号)

出典: 道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令等の施行に伴う安全運転管理者業務の拡充について

上記のことから、ホームセンターや通販で入手できる簡易的なアルコール検知器を活用していくと、1年後~2年後の買い替えの際、検知器の品切れや品薄により、アルコールチェッカーの入手ができなくなる可能性があります。故障したまま使用し続ける場合も違反になるため、メンテナンス可能なアルコールチェッカーを推奨します。

3.高性能なアルコールチェッカーとは?

高性能なアルコールチェッカーとは?

ホームセンターや通販、メーカーなど販路も十分あり、データ管理の面でも検知器の種類は多様にあるとご理解いただけたかと思います。データ管理の面に留まらず、J-BAC認定機器の中から選択することを推奨しています。

 

J-BAC(Japan-Breath Alcohol Testing Consortium)とは、「アルコール検知器協議会」のことで、アルコールチェッカーの品質・技術の向上、そしてアルコールチェッカーの普及による業界の地位向上を図るために設立された非営利団体です。関係官庁や各団体と協力し、飲酒によって引き起こされる様々な問題の撲滅を目的としています。

 

J-BACでは「アルコール検知器機器認定制度」という制度を設けています。制度基準を満たした機器は高性能なアルコールチェッカーとして、認められています。

 

1)(略)「アルコール検知器検定 販売ガイドライン」の基準を満たしていること。
2)品質保証体制に関する要件を満たしていること。
3)外部機関によるサイト監査において問題がないこと。
4)技術規格文書の確認試験において問題がないこと。

出典:アルコール検知器協議会HP(https://j-bac.org/files/files20220629162122.pdf  2.8 認定合格要件 検定を申請した機器のうち、以下の要件を満たしたものを、検定合格(認定)とする)

特に、J-BACの認定には「品質保証体制」に関する要件を満たし、「技術規格文書」の確認試験において、問題がなければ認められないため、品質面や精度面でも保証されています。通販などで販売されている検知器の中には、J-BAC認定機器ではない検知器も多く販売されています。J-BAC認定機器ではない検知器の性能が必ずしも悪いわけではありませんが、安心してアルコール検知を実施するために、検知器はJ-BAC認定機器を推奨します。


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