アルコールチェックをごまかす4つの不正行為|7つの防止策やおすすめアルコールチェッカーを紹介
現在、白ナンバー車両でも運転前後の酒気帯び確認時に、利用が必須となっているアルコールチェッカー。
海外製も含めると非常に種類が多く、
- 「どれを使えば正しくアルコールチェックができるの?」
- 「直行直帰でもドライバーに確実にアルコールチェックを行わせるにはどうすれば良いの?」
など、頭を悩ませている方も多いかと思います。
そんな方に向けて、本記事では主に下記3つを解説します。
- アルコールチェッカーで行われる可能性がある不正行為
- 不正やごまかしを防ぐ方法
- 不正防止に役立つアルコールチェッカー
目次 / このページでわかること
1.アルコールチェックをごまかす4つの不正行為
運転前に飲酒してしまったり、前日のお酒が体内に残っていたりする場合、アルコールチェックをごまかす不正行為を行うドライバーがいるかもしれません。
過去に実際に起こった不正行為を中心に4つの事例をご紹介します。
① 他人にチェックさせる
飲酒の自覚がある場合、飲酒した本人の代わりに同乗者などにチェックさせるという不正行為が行われるかもしれません。
直行直帰や出張など管理者が直接確認できない状況で起こると管理者も気づくことができません。
② ポンプを使って吹き込む
アルコールチェッカーに息を吹きかける代わりにポンプなどを使って空気を送り込むといった不正行為です。
専用のストローに穴を開けて、その穴にチューブを差し込んでポンプから空気を送り込んだ事例もありました。
③ 食べ物で言い訳する
飲酒していなかった場合でも、アルコールチェッカーはアルコールやエタノールなどの成分を含む食品などにも反応してしまうことがあります。たとえば、パンや味噌汁などの発酵食品、マウスウォッシュなどの口内洗浄剤などです。
こういった情報を知っているドライバーであれば、実際には飲酒をしているにもかかわらず、「アルコール成分を微量に含む食品を直前に食べた」などと言い訳をしてごまかす可能性があります。
④ 壊れたアルコールチェッカーを使用する
アルコールチェッカーには必ず使用回数上限や使用期間が定められており、その上限を超過していた場合や、故障していた場合には、正しくアルコールを検知できない可能性があります。
故障したアルコールチェッカーをわざと使用することで、飲酒をしているにもかかわらず数値が出ないようにすることができてしまいます。
上記のような不正行為を防ぐためにはドライバーへの教育が重要ですが、不正防止機能が備わったアルコールチェッカーを常備することも重要です。
2.アルコールチェックの不正を防ぐ7つの方法
ご紹介したような不正行為の事例は、不正防止機能がついたアルコールチェッカーを利用することで未然に防ぐことができます。どんな機能が不正防止に効果的なのでしょうか。主な機能を7つご紹介します。
① 検査時に顔写真を撮影する
アルコール検知をする際、同時に検知中の顔写真を撮影することで、本人が実施しているという証拠になります。そのため、管理者が目の前で確認できない状況であっても顔写真を撮影することで他人がなりすまして検知することを防ぐことができます。
② 測定結果を自動送信する
測定結果を自己申告制にしていると、アルコールが検知された際に虚偽の報告をしたり、報告を怠る可能性があります。しかし、検知結果を即時送信することで、管理者はリアルタイムで検知結果を確認でき、そのような不正を防ぐことができます。
③ GPS機能で位置情報を取得する
アルコールチェックした際に位置情報を取得し記録することで、遠隔地など管理者が直接確認できない状況での不正防止に役立ちます。
④ ワンタイムパスワードを活用する
アルコール検知を行うごとにワンタイムパスワードを発行し、そのパスワードが一致しているかどうかで本人が行っている検知かを認証する機能です。
とくにBluetoothでスマートフォンと接続するタイプの場合、たとえ顔写真を撮影していたとしても、実は他の人の検知器と繋げていた、などのなりすましや不正がおこりえます。そういったことから、ワンタイムパスワードの活用は非常に有効です。
⑤ 風力検知機能を活用する
測定中に呼気が正しく一定量吹き込まれているかどうかを判定し、吹き込み量や吹き込み時間が足りない場合は測定エラーの表示をするアルコール検知器があります。
吸い込んで検知をしたり、吹き込むふりをしたりするなどの不正を防止できます。
⑥ 飲酒運転(酒気帯び運転)による罰則を社内周知する
飲酒運転を行ってしまった場合、運転者だけではなく同乗者、車両提供者にも罰則が与えられます。
もし、飲酒運転をして人を死傷させてしまった場合は「危険運転過失致死傷罪」や「危険運転致死傷罪」として処罰を受ける可能性もあります。従業員およびその家族や会社に与える影響をしっかりと事前周知することで、飲酒運転の抑止につながります。
⑦ 高性能なアルコールチェッカーを導入する
飲酒運転を正しく見抜くにはアルコールチェッカーの選定が重要です。
- センサーの精度が良いもの
- 測定結果は即時クラウドへ自動送信できるもの
- 顔写真や位置情報など本人が検知した証拠が残るもの
などを選ぶようにしましょう。
関連記事:『高性能なアルコールチェッカーの選び方』
3.不正防止におすすめのアルコールチェッカー
ご紹介したような不正防止機能が充実した弊社製品のアルコールチェッカーをご紹介します。
アルキラーNEX
アルコールチェッカーとスマートフォンをBluetoothで接続し、検知結果は日時や位置情報などとあわせて即時クラウドへ送信します。
顔認証機能やワンタイムパスワード認証による「なりすまし防止機能」も充実しており、直行直帰や出張などが多い業種にも選ばれています。
また、日本製のセンサーを採用し、アルコール検知器協議会の認定機器にも選ばれています。
4.アルコールチェックのごまかし方に関するよくある質問
アルコールチェックをごまかす方法はいくつかあることをご理解頂けたと思います。
続いてよくあるご質問もご紹介いたします。
- アルコールチェックをごまかす方法は?
-
体内にアルコールが残っている場合、アルコールチェックを行う際に他人にアルコールチェックをさせる、ポンプなどを使用して呼気以外を吹き込むなどの不正が過去に実際に行われました。
そのような不正が行われないアルコールチェッカーを選定する必要があります。 - アルコールチェッカーは何に反応する?
-
アルコールチェッカーは飲酒していなくても反応してしまうことがあり、たとえば飲食物や喫煙、薬の服用などにより影響を受けます。ただ、このような食品などの成分に反応してしまった際は口をゆすぎ、少し時間をおいて再度検知した場合アルコール反応がなくなることがほとんどです。アルコールチェックを行う前には飲食や喫煙、歯磨きなどは避け、可能であれば水でうがいするようにしてください。
- アルコールチェックの不正による罰則は?
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アルコールチェックが正しく行われなかった場合、安全運転管理者の業務違反となり安全運転管理者の解任などの罰則が科せられる可能性があります。
また、不正による飲酒運転を事前に見抜けず、社員が飲酒運転を行った場合や事故を起こした場合、道路交通法違反となり罰則の対象となります。社員本人だけではなく会社にも同等の罰則が科せられます。
5.まとめ
アルコールチェックの不正の事例はいかがでしたでしょうか?
「そんな方法で?」
「まさか自社の社員は不正なんて行わないだろう」
など色々と感じたのではないでしょうか。
実際に過去に不正を行った会社も、「まさか自社でそんなことが起こるとは」と思っていたはずです。
アルコールチェッカーを選定するときは、単に価格の安さや操作の簡単さなどだけで選ぶことなく、正しい検知結果を管理者がどこからでもリアルタイムで確認できるクラウド管理型アルコールチェッカーの中から選ぶようにし、安心して運用できるように準備しましょう。
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