アルコールチェッカーの除菌・消毒方法とは?注意点やおすすめ除菌グッズもご紹介
道路交通法の改正に伴い、アルコールチェッカーを使用した酒気帯び確認が義務化され、今後も日常的にアルコールチェックを続けていかなければなりません。
そんな中、盲点となるのがアルコールチェッカーの除菌対策や消毒方法です。
多くの従業員がアルコールチェッカーに触れる機会が増え、息をふきかける機器でもあるため衛生的に使いたいですよね。
しかしながら、
- 「アルコールチェッカーにアルコール除菌を施してもいいの?」
- 「除菌スプレーや除菌シート以外の物がいいの?」
など、正しい除菌・消毒方法に疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、アルコールチェッカーの除菌方法や除菌の注意点、さらにはおすすめの除菌スプレーなどについて解説します。
目次 / このページでわかること
1.アルコールチェッカーを除菌、消毒する3つの方法
アルコールチェッカーを除菌、消毒するための方法は大きく3つあります。
- ①アルコールで除菌する
- ②次亜塩素酸で除菌する
- ③PHMB(ポリヘキサメチレンビグアナイド)で除菌する
どの除菌方法がアルコールチェッカーに一番適しているのか順に確認してみましょう。
①アルコールで除菌する
アルコールを使用する方法として挙げられるのは、
- ・アルコール除菌スプレーを検知器に直接吹きかける
- ・アルコール除菌シートで拭き取る
といった方法です。すでにウィルス対策などでアルコール除菌スプレーや除菌シートなどを活用している方も多いと思います。
結論から言うと、この方法はアルコールチェッカーの除菌には不向きです。
その理由は、アルコールチェッカーは文字通り、アルコール成分を検知するための機器だからです。アルコール成分が含まれた除菌スプレーや除菌シートの使用は除菌や殺菌には効果的ですが、アルコールチェッカーに使用すると誤反応が起こりやすくなります。アルコールでの除菌は簡単に入手できるためやってしまいがちですが、アルコールチェッカーの除菌にはおすすめできません。
②次亜塩素酸で除菌する
次に、次亜塩素酸で除菌する方法について説明します。
こちらもウィルス対策の際に活用されている方も多いと思います。次亜塩素酸の含まれた除菌スプレーや除菌シートにはアルコール成分が含まれていないため、アルコールチェッカーの除菌には効果的です。
しかし、次亜塩素酸で除菌をするデメリットとして、アルコールと比較すると殺菌効果が劣るため、人によっては気になるという方もいるかと思います。その場合は、次に紹介するPHMB(ポリヘキサメチレンビグアナイド)での除菌をおすすめします。
③PHMB(ポリヘキサメチレンビグアナイド)で除菌する
PHMBという単語は聞き慣れない言葉ですが、塩素やアルコールを使用しておらず「無臭、無脱色、低刺激」で汗や脂、皮脂などの有機物汚れが付着していても効果が低減しにくい除菌剤(カチオン性ポリマー)です。
世界30か国以上で使用されおり、主に清潔な状態を保たなければいけない食品工場などで活用されています。
名前は仰々しいですが、アルコールや次亜塩素酸と比較しても人体に安全な成分です。
その上、強力な除菌効果も期待できます。また、アルコール成分を含んでいないため、アルコールチェッカーの誤反応を防ぐことも可能です。正しい方法で除菌・殺菌するためにはこちらのPHMBを使用することを推奨いたします。
パイ・アールでも以下のPHMBを使用した除菌スプレーを開発しています。後ほど詳しく解説します。
参考:アルコールチェッカーに使える除菌スプレー「Noior(ノアール)」
2.アルコールチェッカーを除菌する際の注意点
上記で説明した通り、アルコールでの除菌は効果としては期待できますが、アルコールチェッカーの除菌にはおすすめできないという事が分かりました。
次にアルコールチェッカーを除菌する際の注意点をみてみましょう。
アルコール除菌は誤検知につながる恐れがある
アルコールでの除菌後に息を吹き込むと、内蔵センサーがアルコール成分を感知し、飲酒をしていなくてもアルコールチェックの数値に反映されてしまう可能性があります。
そのため、アルコールチェッカーを用いる際は、アルコール成分を含む除菌シートやスプレーでの手入れはしない方が無難です。
万が一、アルコールを用いて除菌、消毒したことでアルコール反応が出てしまう場合は、しっかりとアルコールが揮発するのを待ってからアルコールチェッカーを使用するようにしましょう。
また誤検知を減らすためには、次の2点に気をつけましょう。
- ①十分に換気をした環境で検知する
- ②アルコールを含む除菌剤などの近くにアルコールチェッカーを設置しない
飲酒していなくてもアルコールが検知される場合がある
アルコールチェッカーはセンサーが繊細なため、飲酒していなくてもアルコール成分を検知することがあります。
たとえば、食べ物やタバコの煙、マウスウォッシュや歯磨きで、実際に酒気帯びに該当しないにもかかわらず、酒気帯びに値する数値が出ることもあります。
また、体調や体質でもアルコール反応が出ることもあります。
対策としては次の4つです。
- ①アルコールチェック前の約30分以内は飲食を控える
- ②アルコールチェック前の約30分以内にたばこは吸わない
- ③アルコールチェック前に手指を消毒した場合、十分に換気した環境か消毒した所とは別の場所で検知を行う
- ④アルコール反応が出た場合は、しっかりと口をゆすぐ
この4点を意識するだけでも誤検知の回数が減少するので、すでにアルコールチェッカーを導入している方は、ぜひお試しください。
アルコールチェッカーをご検討中の方はアルキラーNEX製品ページをご覧ください。
3.おすすめのアルコール除菌スプレー
ここからは、おすすめのアルコール除菌スプレーのご紹介です。弊社ではPHMBを配合した除菌剤「Noior(ノアール)」を販売しております。
アルコールチェッカーだけでなくマウスピースにもお使いいただけるので、常に清潔な状態で検知を行うことができます。
では、Noiorと他の除菌ツールを比較してみましょう。
アルコール | アルカリ電解水 次亜塩素酸水 |
Noior | |
---|---|---|---|
アルコールチェッカーに使用 | × |
○ |
○ |
紫外線・有機物に触れても効果あり | ○ |
× |
○ |
除菌力、除ウイルス力 | ○ |
△ |
◎ |
低刺激でモノにも肌にも優しい除菌剤でありながら、高い除菌・除ウイルス力を誇るNoiorを是非一度お試しください。Noiorは3つのステップでアルコールチェッカーのお手入れができます。
アルコールチェッカーでのご使用方法
- ①清潔な布などにNoiorをふきかけます。
- ②アルコールチェッカー、マウスピースを拭きます。
- ③数分経ってから検知を実施します。
※Noiorをアルコールチェッカーに直接ふきかけると、故障の原因になりますのでご遠慮ください。
※マウスピースにNoiorを使用された後は、水拭きなどで拭き取り、成分が口や粘膜等に入らないようご注意ください。
4.衛生的なアルコールチェッカーのご紹介
アルコールチェッカーの除菌について、ご理解いただけたかと思います。
そもそも、手入れも簡単で衛生面でも安心できるアルコールチェッカーはないのでしょうか?
アルコールチェッカーには大きく分けると以下の2種類があります。
- ・直接アルコールチェッカーに息を吹きかけるタイプ
- ・マウスピースを装着して息を吹き込むタイプ
とくに衛生面が気になる場合は、マウスピースを装着するタイプのアルコールチェッカーをおすすめします。
関連記事:『アルコールチェッカーって鼻息でも測定出来る?』
直接息を吹きかけるタイプは、アルコールチェッカー全体に息がかかってしまうので、すべてを除菌する必要があります。その点、マウスピースを装着するタイプは、アルコールチェッカーを使用する際にマウスピースをその都度取り替えることが可能なため、常に清潔で衛生面にも適したアルコールチェッカーではないでしょうか。
また、マウスピースタイプのアルコールチェッカーの中には、使い捨てのマウスピースではなく水洗いが可能なものや、アルコールチェッカーとは別にお手入れが可能なものもあります。
さらに、マウスピースタイプのアルコールチェッカーの中には、マウスピースの種類を選択できるものもあります。
弊社で取り扱うマウスピースは、使い捨てではなく、水洗い可能で何度でも使用できます。衛生面の心配だけではなく、地球にも優しい仕様です。
とくに弊社では標準モデルのSサイズから、長さのあるLサイズ、吹き込んだ息が逆流しない逆止弁付きなど、豊富に取り揃えております。
Sサイズ |
Lサイズ |
逆止弁 |
---|---|---|
長さ:約3.5センチ |
長さ:約11.5センチ |
長さ:3.5センチ |
息の逆流を防ぐものや、ロングタイプのマウスピースを活用することで、より衛生的なアルコールチェッカーの使用が実現できます。
5.まとめ
2023年12月よりアルコールチェッカーを用いたアルコールチェックが義務化となり、アルコールチェッカーを日常的に使用する中で衛生的にかつ正しく使用するためには、日々の除菌や消毒が必要不可欠となります。
その中で誤った方法で除菌、消毒していると誤検知やアルコールチェッカーの故障につながる可能性もあります。そのようなことを未然に防ぐためにも正しい除菌方法で、アルコールチェッカーを清潔にかつ衛生的に使用しましょう。