【体験談】アルコール体質検査を体験|適切な飲酒量を把握して上手に付き合おう
お酒を日常的に嗜む方であれば下記のような体験、悩みがあるかと思います。
- お酒に酔って後悔するような行動をとってしまった…
- 日々の健康が気になる
- 自分のお酒の適量が知りたい
人にはそれぞれ個体差があり、アルコール分解ができる量やスピード、そもそも得意不得意があります。
お酒と上手に付き合うために、自分自身のことをしっかり把握しておくことはとても大切です。
今回、アルコールチェッカーを販売している株式会社パイ・アールでは、実際に従業員がアルコール体質検査を体験しました。
本記事では、その流れを解説しつつ、アルコールに対する5つの体質について紹介します。
アルコール体質検査を検討している方や、正しくお酒と付き合いたい方にとって参考になる内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
目次 / このページでわかること
1.アルコール体質検査とは?
アルコール体質検査は、基本的には口腔内粘膜を採取する遺伝子検査です。遺伝子を調べる検査のため、一生に一度の検査で完了します(遺伝子は生涯を通じて変化しないため)。
口腔内粘膜の採取では、アルコールパッチテストでは分からないハイリスク群の検査も可能であり、かつ安価で受けられるため多くの方が検査を受けています。
検査方法は、口腔内を専用の綿棒(スポンジ)を使用して、唾液と共に粘膜を採取します。頬の内側や、歯茎の内側を綿棒でこするだけなので、とくに痛みも苦痛もなく実施できるのが特徴です。
アルコール体質検査は2つの酵素の遺伝子を調べる
アルコール体質検査は、アルコール代謝に関わる酵素である「アルコール脱水素酵素(ADH1B)」と「アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」の遺伝子タイプを調べます。
アルコールの体質には5つのタイプ(型)があり、自分がどのタイプに該当するのか知ることで、あなたがお酒に酔いやすい・酔いにくい、アルコール関連の疾患になりにくい・なりやすいのかが分かります。
以下の関連記事でアルコール分解がどのような仕組みで進むのか解説しています。あわせてご確認ください。
関連記事:『アルコールが抜ける(分解)時間と計算方法|飲酒後の運転は何時間後から大丈夫?』
アルコール体質検査はどんな人におすすめ?
アルコール体質検査は、基本的にどのような方にもおすすめできます。
遺伝子を調べることで、一生に一度で検査は完了しますし、なるべく早めに自分のお酒の適量を把握しておくことは、今後の人生において役立つケースが多いでしょう。
また、本検査では、アルコール依存症や急性アルコール中毒、さらには咽頭がん・食道がん・肝臓疾患などのアルコール関連疾患へのリスクを把握することができます。
健康的にお酒と付き合っていきたい方には非常におすすめできる検査です。
ただし、体質とは別に、加齢や健康状態の変化によってアルコールの影響の受け方が変わることがあります。検査結果だけでなく、自身の体調や生活環境も考慮しながら飲酒の習慣を見直すことが大切です。
どこでアルコール体質検査が受けられる?
アルコール体質検査は、内科や精神科、心療内科などのクリニックで受けられます。
また、近頃ではアルコール体質検査のサービスも多く広がっており、インターネットで検査キットを購入し、自分の唾液を採取・返送するだけで結果を受け取ることができるようになりました。
今回、弊社従業員は「Nomity(ノミティ)」というサービスを利用してアルコール体質検査を実施しました。
次章から、Nomityでの検査の流れを解説します。
2.アルコール体質検査を実際に体験した流れを解説
実際にNomityのサービスを利用して、アルコール体質検査を行う流れを解説します。
- ・公式サイトで検査キット購入
- ・検査キットが届く
- ・専用アプリ登録
- ・唾液採取
- ・キャプチャに塗布
- ・郵送
Nomityの公式サイトから検査キットを購入する
まずは、Nomityの公式サイトで検査キットを購入します。
検査キットの価格は3,828円(税込み、2025年1月時点)で、Amazonを経由して購入します。
自宅に検査キットが届く
購入から数日で、Nomityから検査キットが届きます。(今回は2日で到着しました。)
梱包物に抜け漏れがないか確認しましょう。
- ・専用スポンジ
- ・取扱説明書
- ・キャプチャ
- ・検査券
- ・返送用の封筒
上記5つが梱包されていれば問題ありません。
専用アプリに登録する
検査の結果は専用アプリの個人アカウントに届きますので、スマートフォンからアプリをダウンロードし、アカウント登録を行いましょう。
認証コードがメールに届くので、アプリに入力します。
その後、封筒に同封されている「検査券」のコードを読み込ませると本登録が完了します。
スポンジで唾液を採取する
専用のスポンジを使用して、口腔内の唾液(粘膜)を採取します。
注意点として、検査前は食事と水以外の飲み物を避け、歯磨きなども数時間前に済ませておきましょう。
頬の内側や、歯茎の内側、外側にスポンジを付着させていきます。
実際にやってみた従業員によれば、とくに痛みも不快感もなく、1分ほどで採取が済んだようです。
キャプチャに塗布する
スポンジで採取した唾液(粘膜)をキャプチャに付着させます。
キャプチャの黄色の箇所にスポンジの水分を付けていくと、色が濃く変化します。
ゴシゴシと強くこすり付けてしまうと、キャプチャのシート部分が破れてしまうので、優しく押し付けるようにして塗布しましょう。
全体的に塗布が完了したら、蓋の突起を差し込み口に差し、シートの上部に少し空白を作った状態で封筒に入れます。
キャプチャを郵送する
採取・塗布が完了したら、キャプチャを同封されている返送用の封筒に入れ、郵送します。
Nomityに検査キットが届くと、メールで「受領しました」という連絡が入ります。
「1〜2週間を目安として結果をアプリからお知らせします」と記載があるので、後は連絡を待ちます。
3.アルコール体質検査の結果
今回、アルコール体質検査を受けた弊社従業員の場合、受領メールを受け取ってから9日後に結果が届きました。
検査結果を紹介する前に、検査を受けた弊社従業員のプロフィールは以下のとおりです。
性別 | 男性 |
---|---|
年齢 | 34歳 |
身長 | 169cm |
体重 | 62kg |
血液型 | A型 |
それでは、以下が検査結果です。
弊社従業員の検査結果は、「B型」ということで「お酒に強く、飲み過ぎてしまうタイプ」という内容でした。さらに検査結果から、自分の体質と今後のアルコールとの付き合い方、将来注意しなければいけない病気なども参考にできます。
次の章では、全5タイプのアルコール体質を紹介します。
4.アルコール体質の5つのタイプ(型)を紹介
アルコールの体質は遺伝子の働きで5つのタイプに分類できます。
そもそも遺伝子は「DNA(デオキシリボ核酸)」という物質で構成されており、人間の身体の設計図として機能し、動物が種を保つための情報も含まれています。
人の体内には約60兆個の細胞が存在し、それぞれの細胞にすべての遺伝子が備わっています。顔の形や体型、病気にかかりやすい傾向などが遺伝子によって決まるように、アルコールに対する耐性もアルコール代謝に関連する遺伝子の働きによって左右されます。
検査によって判明する5つのタイプを表にしましたので確認してください。
アルコールの体質(割合) | アルコール分解遺伝子ADH1B | アルデヒド分解遺伝子ALDH2 | 特徴 |
---|---|---|---|
A型(4%) | 低活性 | 活性 |
アルコール分解が遅く酔いが長引きますが、アセトアルデヒドは速く分解され不快な反対が出にくいため大酒飲みになりやすいタイプです。 飲み過ぎると昨朝までアルコールが残り、依存症のリスクも高まります。 |
B型(57%) | 活性/高活性 | 活性 |
アルコールとアセトアルデヒドの分解が速く不快反応が少ないため、お酒好きになりやすいタイプです。 ただし、肝臓に負担がかかり、強いお酒をストレートで飲むと咽頭や食道に悪影響を及ぼすため注意が必要です。 |
C型(2%) | 低活性 | 低活性 |
アルコール分解が遅く、すぐ酔いますが、顔の赤みが出にくいためお酒に強いと誤解されやすいタイプです。 しかし、アセトアルデヒドの分解が遅いため咽頭がんや食道がんのリスクがもっとも高くなります。晩酌を楽しむ方は定期的な内視鏡検査をおすすめします。 |
D型(33%) | 活性/高活性 | 低活性 |
アルコールの分解が速く、少量のお酒でもアセトアルデヒドが多く生成されるため、すぐに顔が赤くなりやすいお酒に弱いタイプです。 不快な反応に慣れることで飲酒量が増えることもありますが、アセトアルデヒドの分解が遅いため長時間その影響を受けます。咽頭がんや食道がんになるリスクが高まるため、飲み過ぎには注意が必要です。 |
E型(4%) | 低活性/活性/高活性 | 不活性 | アセトアルデヒドを分解できず、少量のお酒でも不快な反応が出るため、まったくお酒が飲めないタイプです。このタイプの人にとってお酒は毒となります。無理に勧められても飲まないようにしましょう。 |
※上記の表は、はなみずき小手指クリニックの情報を参考にしているため、全体の割合(%)がNomityと異なる場合があります。
5.まとめ|アルコール体質検査で自分のタイプを知り健康にお酒と付き合おう
アルコール体質検査は、Nomityを使用した場合は注文から検査結果を受け取るまで約3週間で完了し、費用も4,000円未満(2025年1月時点)で完了することができました。
検査は痛みもなく、とても簡単で、結果を通じて自分のアルコール体質がわかるので、非常に満足度が高い検査と言えるでしょう。
アルコールの体質には5つのタイプがあり、中にはハイリスク群の疾患の危険性が高い体質タイプもあるため、自分の体質を知っておくことは健康的なお酒の楽しみ方を考えるうえで非常に大切です。
もし自身で検査をすることに抵抗がある場合は、お近くのクリニックに相談してもよいでしょう。
アルコール体質検査は、一生に一度の検査で自分のアルコール体質が分かり、お酒との付き合い方が学べる検査です。ぜひ、この機会に検討してみてはいかがでしょうか?
自分の体質を知り、正しいお酒との付き合い方を身につけることで、楽しいお酒ライフを送りましょう。