煽り運転の対策グッズ3選|煽り運転にあった時の対処法・対策方法も解説

煽り運転は自分の前を走行している車両に対し、車間距離を詰めて走行したり、後ろの車両に危険なタイミングで急ブレーキをかけるなどして運転を妨げる行為のことを指します。

いつ何時自分が煽り運転の被害を受けるか分かりません。そういった事態を想定して、できる限り準備をしておく必要があるでしょう。

この記事では煽り運転に対する適切な対処法や対策グッズについて紹介します。
安全運転を心掛けるためにどのような行動が必要なのかを理解し、自身と他者の安全を守るための手段を学びましょう。

1.煽り運転の対策グッズ3選

煽り運転の被害を未然に防ぐための対策や被害にあったときに備えた対策を準備しておくと、いざというときも安心です。

ここでは煽り運転の対策として活用できる3つのアイテムを紹介します。

【定番】ドライブレコーダー

煽り運転の客観的な証拠を記録するために、ドライブレコーダーの利用は効果的で前方と後方どちらにもカメラを設置することが推奨されます。

また煽り運転者がドライブレコーダーを認識することで行動を改める効果も期待できます。
事業用の車に搭載する場合は運行管理や車両管理を一括で行うことができるテレマティクスがおすすめです。

参考:
TOYOTA MOBILITY PORTAL 運行管理機能(TranslogⅡ)
通信型ドライブレコーダー Offseg|デンソーテン
ドライブレコーダー|コムテック

【未然に防ぐ】ドラレコステッカー

ドライブレコーダーで録画していることを知らせるステッカー(例:カメラのイラストに「ドライブレコーダー録画中」などと記載)は、煽り運転の被害を未然に防ぐ手軽な対策としてとても有効です。

また、こういったステッカーはオンラインショップや100円ショップなどでさまざまなデザインのものが手軽に購入できます。

コストも安く、簡単に取り入れることができる対策なのでおすすめです。

【即通報】ハンズフリーセット

即通報ができるようにハンズフリーセットを導入しておくと非常に安心です。
通報する際に気になるのが、運転中にスマホ操作を行う「ながら運転」ですよね。ながら運転は、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金が定められている大変危険な行為です。

ただし、煽り運転を受けている場合は非常事態となるため、道路交通法の規定のもと、運転中でもスマホなどで通報が可能です(詳しくは下記で解説します)。
そんな中でも走行中の通話は危険なため、ハンズフリーセットなどを備えておくと安心です。

緊急時は運転中でも通報できる

ながら運転に罰則が定められていることをお伝えしましたが、道路交通法第71条5の5にて「傷病者の救護又は公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行う」場合、運転中のスマホ操作は罰則対象外とされています。

110番発信後はスピーカー通話の状態にするなど可能な限りながら運転は避けるように対策を行いましょう。

参考:道路交通法(e-Gov 法令検索)「運転者の遵守事項|第71条5の5

2.煽り運転にあわないためにできる5つの対策

煽り運転は普段の運転中に遭遇する可能性があることから、日ごろから適切な対策を講じておくことで、少しでも煽り運転に巻き込まれる危険性を減らすことが重要です。

どのような注意を払って行動すべきか、以下の5つの対策を参考にしましょう。

①ドラレコステッカーを貼る

「ドライブレコーダー録画中」などと書かれたステッカーを車両に貼り、周囲の状況が録画されていることを周知することで煽り運転を抑止することにつながります。運転の際に視界を妨げず周囲の車両から確認できる目立つ位置に貼ることが重要です。

②車間距離を十分確保して運転する

日ごろから車間距離を確保して運転することは、追突などの事故リスクの軽減に繋がります。車間距離が十分でない場合は、前方車両が煽られていると勘違いを引き起こす可能性があるので注意しましょう。

③無茶な車線変更や急発進・急停車をしない

無理な車線変更や急発進・急停車は自身が危険なだけではなく、周囲の車両が反応しきれず重大な事故となる可能性があります。とくに高速道路や渋滞時は多重事故が発生する恐れもあることから急停車などが必要ない安全な運転を心がけましょう。

④危険な運転をしている車両から離れる

周囲の車両が無理な車線変更や急停車などの危険な運転をしているのを見かけた場合は、できるだけ速やかに距離を取り、事故や煽り運転に巻き込まれないようにすることが大切です。とくに高速道路や交通量の多い場所では、焦らず冷静に行動し、安全な速度で車間距離を確保しましょう。

⑤むやみにクラクションを鳴らさない

クラクションを鳴らされたことに腹を立てて仕返しのつもりで煽り運転を行ったという事例も多く、不要なクラクションはできる限り控えることが重要です。

どうしても鳴らす必要のある場合は何度も鳴らしたり、意味なく長く鳴らすことは避けて相手がクラクションの意味を正しく理解できるようにクラクションを使いましょう。

3.もし煽り運転にあったら?対処方法

煽り運転に遭遇して身の危険を感じたとき、どのように対処すべきか知っておくことは自分の身を守ることにつながります。

ここでは煽り運転に遭遇してしまった場合の対策と安全を確保するための方法について解説します。

即座に警察に通報する

煽り運転にあった場合は無理な行動は控え、早急に警察に通報することが推奨されます。
同乗者がいる場合は通報を依頼し、運転者は車両を安全な場所へ停車させるとともに自身や同乗者の安全を確保しましょう。通報の際には現在の状況や位置を正確に伝えることが大切です。

安全な場所へ移動して駐停車する

事故を起こさないためにも煽り運転を行っている車両から可能な限り離れ、車を駐停車できる安全な場所へ移動することが重要です。その際、周囲の車両や歩行者を巻き込むことがないように落ち着いて移動しましょう。

窓やカギをすべてロックして絶対にあけない

車を駐停車することで自分や同乗者に危害が及ぶ恐れがありますので、車両のロックや窓の開閉を確認しておくことが重要です。身の安全を確保できたら、落ち着いて通報しましょう。

4.煽り運転の罰則は?

令和2年(2020年)6月30日から妨害運転(煽り運転)に対する罰則が設けられ、急ブレーキ禁止違反等の違反に対して「最大で3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」、妨害運転により著しい危険が生じた場合には「最大で5年以下の懲役、または100万円以下の罰金」が科せられます。

関連記事:『煽り(あおり)運転の具体的な罰則と厳罰化された背景を解説|煽り運転の事例10選

5.まとめ

煽り運転がニュースで取り上げられることが増えていますが、すべての運転者が適切なマナーを守ることで煽り運転の発生を防ぐことができます。ほかの車両を尊重し、譲り合いの精神を持ちましょう。

本コラムで紹介した対策を実行することで、煽り運転に対するリスクを大幅に減らすことができますが、日ごろから安全運転を心掛け、自分や周囲の安全を守る運転をしましょう。

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この記事の執筆者

株式会社パイ・アールPAI-R Co., Ltd.

安心・安全な交通社会の実現へ向けてさまざまな課題や解決を探求し、アルコールチェックをはじめドライバーの安全管理や業務管理にまつわるさまざまなお役立ち情報を発信しています。

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