【初心者やペーパードライバー向け】12の安全運転のポイントと運転の苦手意識を克服する方法

運転に不慣れな初心者や、久しぶりにハンドルを握るペーパードライバーにとって、車の運転は不安や緊張がつきものです。
しかし、安全運転のポイントを意識することで、運転に対する恐怖心などの心理的負担を減らし、事故のリスクを大幅に下げられます。
そこで本記事では、運転初心者やペーパードライバーの方向けに、運転前と運転中に気をつけたい安全運転の12のポイントや、日常点検のポイントなどを紹介します。
また、運転初心者が起こしやすい交通事故や、苦手意識の解消方法も紹介しますので、安全運転を心がける際の参考にしてください。
目次 / この記事でわかること
1.運転前|初心者が気をつけたい5つの安全運転のポイント
危険運転やヒヤリハットな場面を避けるためには、運転前の準備が欠かせません。
初心者やペーパードライバーは、些細な確認不足が事故につながりやすい傾向があるため、本章で紹介する「運転前に気をつけたい5つの安全運転のポイント」をぜひ参考にしてください。
初心者マークの掲示から運転姿勢、ミラー調整、操作レバーの確認まで、どれも簡単に実践できる内容です。
出発前のルーティンとして習慣づけ、安全運転を心がけましょう。
① 初心者マークを貼る
運転免許取得1年未満の方は、「初心者マーク」を車体に貼り付けることが道路交通法で義務づけられています。
初心者マークを貼らずに運転した場合、交通違反として4,000円の反則金と、違反点数1点が加算されるため、必ずチェックしましょう。
貼る場所は以下のとおりです。
【初心者マークを貼る場所と注意点】
- 地上0.4m以上1.2m以下の高さに貼る
- 前だけ・後ろだけはNG
- フロントガラスや側面ガラスには貼らない
免許取得から1年以上経った場合でも、初心者マークを貼ることが可能です。
初心者マークを貼ることで周囲のドライバーに初心者であることを示し、安全な運転環境を確保できます。
手元に初心者マークがない場合は、カー用品店やネットショップ、100円ショップなどで購入できますので、運転前に必ず準備しましょう。
② 運転姿勢を確認する
正しい運転姿勢は、視野の確保やとっさの判断に影響します。
まずはシートに深く腰かけ、背もたれに背中をつけたままアクセルやブレーキペダルが十分に踏みこめるか確認しましょう。
ヘッドレストの調節も一緒に行ってください。
次に、背中を背もたれにつけたまま両手でハンドルを握り、軽くひじが曲がる姿勢になるように座面を調整しましょう。
運転姿勢の確認は、安全運転を行う上で大切なポイントです。
運転に慣れてきた場合でも、運転前に必ずチェックするよう心がけましょう。
③ シートベルトを締める
運転席や助手席はもちろん、すべての同乗者のシートベルト着用は道路交通法で義務づけられています。
未装着の場合、違反点数1点が加算されます(反則金はなし)。
運転前にシートベルトを締め、「ベルトがねじれていないか」「しっかり固定されているか」を必ず確認しましょう。
6歳未満の子どもを乗せる場合はチャイルドシート、もしくはジュニアシートの使用が義務づけられています。また、身長がおおよそ150cmに達するまではジュニアシートの使用が推奨されています。
走行中の振動で揺れないように、メーカーが推奨する設置方法でしっかり固定しましょう。
④ ルームミラー・サイドミラーを合わせる
ルームミラーはリアウィンドウ(バックウィンドウ)全体が見えるように調整し、もし見切れる場合は、リアウィンドウ(バックウィンドウ)の下部にルームミラーの下部を合わせましょう。
サイドミラーの見え方は、以下のように調整すると良いでしょう。
- 左右の目安:車体が1/4程度映るように
- 上下の目安:地面(道路)と空が1/2程度に映るように
ミラーを調整する際は、背中をシートにつけたまま行い、運転姿勢が崩れないように意識するのがポイントです。
⑤ 各操作レバーの位置を確認する
運転に慣れた人でも、初めて乗る車は誤操作しやすい傾向があります。
運転慣れしていない初心者やペーパードライバーは、より注意が必要です。
アクセルとブレーキの踏み間違えは重大事故につながるため、不安な方は、「右がアクセル、左がブレーキ」と声に出しながら何度か確認しましょう。
また、ウインカー、ワイパー、ライトなどの操作レバーの位置や操作方法も確認し、正確に操作できるよう準備することも大切です。
2.運転中|初心者が気をつけたい7つの安全運転のポイント
運転中は、状況判断や操作ミスが事故に直結する可能性があるため、初心者は特に慎重な運転操作が必要です。
そこで本章では、ブレーキやアクセルの扱い方から、ウインカーのタイミング、車線変更時の注意点、高速道路での車間距離の取り方など、「運転中に注意すべき7つの安全運転のポイント」を紹介します。
安全運転を習慣化するために、ぜひ日常のドライブに取り入れてください。
① ブレーキ・アクセルはゆっくりと
急ブレーキや急加速は、車体のバランスを崩したり、同乗者や周囲の車を危険にさらす原因になります。
特に急ブレーキは、後続車から追突されるリスクが高まるため、車間距離を十分にとり、ゆっくりブレーキを踏むように意識することが大切です。
初心者のうちからアクセルやブレーキは丁寧に、じわりと踏み込むよう意識しましょう。
なめらかな運転は、エンジンの負荷を軽減するため、燃料消費を抑えられるメリットもあります。
日頃からスムーズな加速と減速を意識して、エコな運転を心がけましょう。
② 右折・左折は30m手前からウインカーを出す
右左折や車線変更の際は、30メートル手前からウインカーを出しましょう。
一般道では、交差点の30メートル手前で車線のラインが点線から実線に切り替わることが多く、これがウインカーを出す目安のひとつになることもあります
また、ダイヤマークは、横断歩道や自転車横断帯が近くにあることを示すものです。
おおよそ30メートル手前と50メートル手前に設けられているため、進路変更やウインカーのタイミングを判断する手がかりとして活用できます。
ルームミラーやサイドミラー、目視などで歩行者や自転車などを確認し、ゆっくりとハンドルを切りましょう。
合図が遅い場合、後続車や歩行者の判断を誤らせ、事故のリスクが高まります。
早めに意思表示を行い、安全に曲がる準備を整えましょう。
③ 交差点では周りの状況をしっかり確認する
交差点は事故が起こりやすい場所のひとつです。
なかでも右折する場合は、直進車(対向車)に隠れていたバイクに気づかず衝突してしまう「右直事故」が起きやすい傾向があります。
信号の確認だけでなく、歩行者、自転車、対向車、そして一時停止が必要な場面など、周囲の動きをしっかりと見ることが重要です。
交差点では、焦らず落ち着いた判断が安全運転につながるため、一呼吸置いてから操作を行いましょう。
④ カーブはスピードを落としてから曲がる
カーブの直前やカーブの途中で急ブレーキをかけた場合、車体のバランスが崩れたり、スリップする可能性があるため、減速は直線部分で行うのが基本です。
特に、カーブでの車線のはみ出しやガードレールへの衝突は、初心者が起こしやすい事故とされています。
見通しの悪い場所や、スピードが出やすい下り坂、雨で路面がぬれている状況では、さらに注意が必要です。
視線をカーブの先に置き、しっかり減速してからカーブに進入してください。
⑤ 車線変更・合流は意思表示しながらタイミングを見極める
車線変更や合流の際、合図なしの進路変更は非常に危険です。
ウインカーを出して後方・側方をしっかり確認し、周囲の流れを見て安全なタイミングで行いましょう。
なお、ウインカーによる進路変更(車線変更)の合図は、変更を始めるおよそ3秒前に出すことが道路交通法で定められています。
初心者の場合、ウインカーを出しても車線変更ができなかったり、ウインカーを出したと同時に車線変更する傾向があります。
ルームミラー、サイドミラー、目視の順で確認したのち、焦らず落ち着いて車線変更を行いましょう。
⑥ 高速道路では車間距離を広くとる
走行速度が速い高速道路では、緊急時に急ブレーキをかけてもすぐに停車できないため、十分な車間距離が重要です。
前方車との距離が短い場合、停車距離がのびるため、追突のリスクが高まります。
車間距離の目安として、時速80kmなら80メートル程度を意識しましょう。
雨の日やタイヤが摩耗している場合は、さらに長い距離が必要です。
以下の関連記事では、走行速度ごとの停止距離や、安全運転のために意識すべき5つのポイントについて詳しく紹介しています。あわせて参考にしてください。
⑦ 駐車は出船駐車(バックで進入、前向きで出る)がおすすめ
駐車が苦手な初心者には「出船駐車(バックで進入し、前向きで出る方法)」がおすすめです。
一方で、入船駐車(頭から進入し、バックで出る方法)の場合、駐車スペースから出る際に歩行者や車が見えづらく、接触事故を起こす可能性が高いとされています。
事故を回避するためにも、できるだけバックで進入し、前向きで出られるように駐車しておくと安心です。
なお、駐車スペースの構造によっては出船駐車が難しい場合があるため、周囲の状況をよく確認し、適切な方法を選びましょう。
3.運転初心者がチェックすべき「日常点検」の3つのポイント
安全運転を心がける上で欠かせないのが、車の「日常点検」です。
初心者のうちは車の異常に気づきにくいため、日頃から基本的なチェックを習慣化することが重要です。
本章では、日常点検の15項目を「エンジンルーム」「車まわり」「運転席」の3つに分けてそれぞれ解説します。
車の故障や不具合を未然に防ぎ、安全運転を心がけましょう。
① エンジンルーム
エンジンルームの点検は、水平な場所で行いましょう。
走行直後はエンジンが熱を持っているおそれがあり、やけどの危険性があるため、走行前、もしくは走行後しばらく経ってから点検を行いましょう。
点検項目は、以下の5つです。
点検項目 | 点検方法 | 補足・注意点 |
---|---|---|
ウインドウォッシャ液 | タンクのキャップを開け、液面が「FULL」ラインの近くにあるか目視で確認する。 | 液が少ない場合は、専用のウォッシャー液を補充する(ガソリンスタンドなどで補充可能。カー用品店でウォッシャー液を購入し、自分で補充することも可能)。 |
ブレーキ液 | リザーバータンク(透明な容器)の側面から、液面が「MAX」と「MIN」の間にあるか確認する。 | 減っている場合は、ブレーキパッドの摩耗や漏れの可能性があるため、定期点検の際に整備工場で交換してもらう(ブレーキ液の減りが著しいときはすぐに整備工場に点検・修理依頼する)。 |
バッテリー液 | バッテリー上部のインジケーター(液量窓)や液面が「UPPER」と「LOWER」の間にあるか、液面インジケーターを目視し、必要に応じて車体を揺らして確認する。 | 液が少ない場合は精製水を補充する。バッテリー液は腐食性が高いため、体・衣服・車体に付着しないように注意する。 ※メンテナンスフリーバッテリー(液の補充および点検ができないタイプ)もある。 |
ラジエーター液(冷却水) | リザーバータンクの側面から液面を確認し、「FULL」と「LOW」の間にあるか確認する。 | エンジンが冷えた状態で点検すること。減っている場合は漏れの可能性があるため、定期点検の際に整備工場で交換してもらう(ラジエーター液の減りが著しいときはすぐに整備工場に点検・修理依頼する)。 |
エンジンオイル | 必ずエンジンを停止させた状態で確認する。オイルレベルゲージを抜き、オイルを拭き取り、再挿入して再び引き抜き、「F(H)」と「L」の間にあるか確認する。 | AT車の場合は、オイルレベルゲージと間違えないように注意する。 |
エンジンオイルやラジエーター液、バッテリー液の不足はエンジンの故障に直結します。
液が不足している場合はすぐに補充し、減りが著しい場合は、整備工場へ点検・修理を依頼しましょう。
点検の頻度は、月に1〜2回が目安です。
点検中は、エンジンルームにタオルなどの可燃物を置かないよう注意しましょう。
万が一置き忘れた場合、発火の危険性があり車両火災が起こる場合があります。
② 車まわり
車まわりの点検は、出発前にぐるっと車の周りを一周しながら5分程度で行えます。
目視で確認することで、運転中の余計な不安を解消できるため、習慣化すると良いでしょう。
点検項目は、以下の4つです。
点検項目 | 点検方法 | 補足・注意点 |
---|---|---|
タイヤの空気圧 | タイヤゲージを使用し、指定空気圧と比較して測定する(指定空気圧は、運転席ドア付近やセンターピラー付近に貼付されているステッカーで確認する)。 | 規定値より低いと燃費悪化やバーストの危険があるため、定期的に確認する。 |
タイヤの亀裂・損傷、および異常な摩耗 | 目視でタイヤの側面や接地面を確認する。亀裂、膨らみ、異常な減り、異物が刺さったり、挟まっていないか確認する。 | 異常があればすぐに使用を控え、整備工場で点検・交換を行う(パンクや破裂、スリップの危険性が高まるため)。 |
タイヤの溝の深さ | スリップサイン(溝の間の突起)と比較する。 | スリップサインとは、溝の深さが1.6mm以下になると現れる突起のこと。溝が浅いと雨天時にスリップしやすくなるため、早めの交換が望ましい。 |
ランプ類の点灯・点滅・レンズの状態 | ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカーなどを点灯・点滅させて動作を確認する。レンズの汚れやひび割れも確認する。 | 壁の反射を利用したり、他人に確認を協力してもらう。点かない場合は球切れの可能性があるため、早急に交換する。 |
タイヤやランプはドライバー自身で交換可能ですが、車種や部品の種類によっては、専門的な知識や工具が必要になる場合があります。
難しいと感じる場合は、無理せず整備工場やカー用品店などへ依頼しましょう。
③ 運転席
運転席での点検は、運転前に簡単にできるため、習慣化することでトラブルを未然に防げます。
点検項目は、以下の6つです。
点検項目 | 点検方法 | 補足・注意点 |
---|---|---|
ブレーキ・ペダルの踏みしろおよびブレーキの利き | ペダルを踏み、踏みしろが深すぎず、しっかり止まるか確認する。 | スカスカする、沈みすぎる場合は整備工場などに点検・修理を依頼する。違和感がある場合は運転を控える。 |
パーキング・ブレーキ・レバー(ペダル)の引きしろ(踏みしろ) | レバー(またはペダル)を引いて(踏んで)、しっかり固定されるか、戻したときに解除されるか確認する。 | 引きしろが多すぎる、ゆるいと感じる場合は整備工場などへ点検・修理を依頼する。 |
ウインド・ウォッシャの噴射状態 | ウォッシャーボタンを押し、液が適切にフロントガラスに噴射されるか確認する。 | 噴射されない場合は液切れかノズルの詰まりが原因の可能性がある。自分で調整できない場合は、整備工場などに依頼する。 |
ワイパの拭き取りの状態 | ウォッシャーと連動させてワイパーを作動させ、スムーズに拭き取れるか確認する。 | 拭きムラやビビり音がある場合は、ゴムの交換を検討する。自分で交換できない場合は、整備工場などに依頼する。 |
エンジンのかかり具合および異音 | エンジンを始動し、スムーズにかかるか、異音(ガラガラ音、キュルキュル音)がないか確認する。 | 始動に時間がかかる、異音がある場合はバッテリーやベルト類の点検が必要。 |
エンジンの低速および加速の状態 | アイドリング中に回転数が安定しているか、アクセルを踏んだときにスムーズに加速するか確認する。 | 振動が大きい、加速にムラがあるなどは、燃料系や点火系に異常がある可能性がある。 |
異音やペダルに違和感を感じた場合は、早めにカー用品店や整備工場などの整備士に確認してもらい、必要であれば点検や修理を依頼ましょう。
特にブレーキペダルの踏みしろやエンジンのかかり具合は、少しずつ変化するため見落としがちです。
定期点検などで、専門的な知識を有するスタッフに確認してもらいましょう。
なお、定期点検は法律で義務付けられているため、安全のために忘れず定期点検を受けましょう。
以下の関連記事では、定期点検の頻度や点検場所について詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
4.運転初心者が起こしやすい交通事故
運転に不慣れな初心者は、交通ルールや車両感覚への理解が十分でないため、特定のパターンで事故を起こしやすい傾向があります。
実際、警察庁の統計でも、免許取得から間もないドライバーによる事故の割合は高いと報告されています。
本章では、初心者が特に注意すべき以下の4つについて、それぞれの特徴と原因、未然に防ぐための対策を解説します。
- ・追突事故
- ・夜間事故
- ・右左折事故
- ・ガードレールへの衝突事故
追突事故
前方車両との車間距離が不十分なまま走行し、急ブレーキに対応できずに追突するケースが多発しています。
基本的に、追突した原因が相手の急ブレーキでも、追突した側の過失が大きいとされています。
初心者は反応や判断が遅れやすい傾向があるため、前方車両が急ブレーキをかけても追突しないように、十分な車間距離を保つことが大切です。
夜間や雨天時は視界が悪くなるため、特に注意が必要です。
追突事故は、運転に慣れた人でも引き起こす可能性が高いため、常に状況把握と安全確認を心がける必要があります。
以下の関連記事では、運転中のヒヤリハット(事故には至らなかったものの危険を感じた場面)の事例について紹介しています。追突事故を未然に防ぐためにも、運転する際の参考にしてください。
夜間事故
夜間は視認性が低下し、歩行者や標識、道路の形状を見落としやすくなります。
初心者はライトの使い方に慣れていないこともあり、ハイビーム・ロービームの切り替え忘れによる事故も多いと言われています。
また、夜間は交通量が少ないため、ついスピードを出してしまいがちです。
運転中は意識的にスピードメーターで速度が下がっていることを確認しましょう。
右左折事故
交差点での右折・左折時に、歩行者や自転車を見落として接触するケースは多く、バイクとの巻き込み事故にも注意が必要です。
初心者はハンドル操作やウインカーに気を取られがちですが、交差点では、必ず周囲の安全確認を徹底しましょう。
特に右折時は、対向車や横断歩道の確認を忘れずに行いましょう。
ガードレールへの衝突事故
車幅や車両感覚がつかめていない初心者に多いのが、カーブや狭い道でのガードレールとの接触です。
速度が出ていると衝撃も大きく、車両へのダメージも大きくなります。
スピードを控えめにし、慎重なハンドル操作を心がけましょう。
万が一、ガードレールに衝突した場合は、たとえ怪我人がいなくても、警察へ速やかに事故状況を報告することが義務付けられています。
届出を怠った場合、「報告義務違反」として、「3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金」が科される可能性があります。
また、交通事故証明書が発行されず、保険の利用に支障をきたす可能性があるため、必ず警察に連絡しましょう。
5.運転初心者|苦手意識を解消するための5つの方法
運転に対して苦手意識を持つ初心者は少なくありません。
しかし、不安な気持ちのままハンドルを握ると、判断ミスや緊張による操作ミスにつながり、事故のリスクが高まります。
そこで本章では「運転前の確認」「練習環境の工夫」「同乗者の活用」など、運転への苦手意識を解消するための具体的な5つの方法を紹介します。
① 運転前の確認を怠らない
不安を感じる原因のひとつは「準備不足」です。
運転前にミラーの調整や各操作レバーの確認を丁寧に行うことで、精神的にも落ち着いて運転にのぞめます。
また、地図アプリなどで走行ルートを確認し、交差点や車線変更が必要な場所を事前に把握しておくことも大切です。
運転に慣れてきても油断せず、安全運転を心がけるために運転前の確認を怠らないようにしましょう。
② 運転に自信がない人は初心者マークをつける
初心者マークは、周囲に「運転者が初心者であること」を知らせる大切なサインです。
ほかのドライバーに配慮を促し、自分自身の運転への心理的負担も軽減できます。
初心者マークは免許取得後1年間は表示することが義務付けられているため、運転初心者の方は、車体に忘れず貼付しましょう。
なお、初心者期間が過ぎた場合でも初心者マークの使用は可能です。
運転スキルに自信がない方や、ペーパードライバーの方は積極的に使用すると良いでしょう。
③ 人や車どおりが少ない場所で練習する
交通量が少ない道路や広い駐車場などで運転練習を重ねると、周囲に気を取られず、基本操作や車幅感覚の習得に集中できます。
夜間の高速道路やバイパス(有料道路)は、交通量も少なく、歩行者の飛び出しリスクもないため、安心して運転経験を積むことができます。
段階的に運転スキルを高められるため、苦手意識の解消に効果的です。
④ ベテランドライバーに同乗してもらう
家族や友人など、信頼できるベテランドライバーに同乗してもらうことで、不安な場面でのアドバイスやフォローが受けられます。
万が一、パニックになった場合、交代してもらうことも可能です。
落ち着いた環境で練習できるうえ、危険回避のコツなども学べて安心です。
⑤ ペーパードライバー講習を受ける
専門の教官が運転技術を指導してくれる「ペーパードライバー講習」は、運転感覚の回復や、苦手意識の解消に効果的です。
ペーパードライバー講習は、「自動車教習所」と「出張教習」の2種類があります。
自動車教習所は、国家資格を取得した指導員と教習所内で運転練習ができます。
車両には補助ブレーキがついているため、運転に集中しやすいメリットがあります。
出張教習は、インストラクターが指定した場所まで出張してくれるサービスで、マイカーを利用して、普段から走行するルートや駐車場などで練習できるメリットがあります。
どちらも運転の基本から丁寧に教えてもらえるため、安心して運転感覚を取り戻せるでしょう。
6.まとめ|運転初心者の時期こそ安全運転を習慣づけよう
本記事では、運転前と運転中の安全運転のポイントや、日常点検のポイント、運転初心者が起こしやすい交通事故や苦手意識の解消方法について解説しました。
運転に慣れていない時期だからこそ、安全運転を意識することが何より大切です。
基本的な確認や安全運転の意識を習慣づけることで、自然と事故リスクを減らし、自信を持って運転できるようになります。
本記事で紹介したポイントを意識し、安全運転を心がけましょう。