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【2024年最新】おすすめの運転日報アプリ10選|選び方も交えて解説

運転日報とは、一定以上の白ナンバー車両を保有する事業者において作成が法律で義務付けられており、走行距離や走行時間、行先など業務における運転の記録をつけるものです。
運転日報の保存期間は最低1年間と定められています。

手書きやExcelシートなどで記録しても問題はありませんが、その場合は以下のような事態が発生してしまう場合があります。

  • 書き間違いや記載漏れが発生する
  • 誤字脱字が発生したり字が読めなかったりする
  • 後日まとめて記入してしまうこともあり、時間や距離が正確ではない場合がある
  • 記録、回収の手間が発生する
  • データの集約や分析が難しい

このような課題をクリアでき、近年企業で導入が進んでいるのが運転日報アプリです。
この記事では、運転日報をスマホで楽に正しく記録できるアプリについて紹介します。
おすすめのアプリもいくつか紹介しますので、自社の運用に合ったものを選んでください。

1.業務効率が向上する運転日報アプリとは?

日々記録しなければならない運転日報ですが、アプリで自動記録ができることはご存じでしょうか?

運転日報をアプリ化することでミスや手間が減り、運転手と管理者双方の業務負荷を軽減することが可能です。

ここからは「運転日報アプリでどういったことができるのか?」「たくさんある運転日報アプリはそれぞれどういった特徴があるのか?」について解説します。

運転日報についてより詳しく知りたいという方は、以下の関連記事を確認してください。
関連記事:『運転日報の書き方とテンプレートを紹介|法律に基づいた保管方法と必要項目とは?

運転日報アプリの4つの基本機能

運転日報アプリにはいくつか基本機能があります。一般的によくある機能について4つ紹介します。

①運転日報の記録/管理

白ナンバー車両の運転日報で記録が定められている項目は以下の通りです。

  • ドライバーの氏名
  • 運転の開始/終了日時
  • 運転した距離
  • その他運転状況を把握するために必要な情報

とくに決められたフォーマットはありませんが、上記の他に同乗者や行先、給油量や日常点検の項目を記録している企業が多いです。このような項目を運転日報アプリで入力することでシステム上に記録を残すことができます。

②車両点検

運行を始めるにあたって異常な箇所がないかどうか、ブレーキペダルの踏みしろや効き具合は正常かどうか、タイヤの空気圧は正常かどうかなど運転前に車両の点検を実施する必要がありますが、その内容も運転日報アプリで記録を残すことができます。

アプリによっては車の写真を撮って一緒に記録できる、点検項目を適宜変更できるなどアプリ化することによるメリットが多くあります。

③車両予約

会社によっては1人1台車両を与えられているわけではなく、共有車を複数名で使用しているケースが多いかと思います。共有車の場合、車両を使用する際に他の人とかぶらないように事前に予約が必要となりますが、その予約もアプリを通じて行うことができます。

予約時間になったにもかかわらず「運転開始」が押されない場合にアラートを出すなど、運転日報の記録漏れに繋ぐことができるものもあります。

④アルコールチェック

2022年4月より白ナンバー車両においても運転前後のアルコールチェックと1年間の記録保存が義務付けられました。さらに、2023年12月からはアルコール検知器の使用も義務となり、運転手・安全運転管理者双方の負担はさらに大きなものとなっています。

運転日報アプリでは、アルコールチェックの計測結果も一緒に管理できるものが増えています。手入力で簡易的に記録できるものもあれば、クラウド型のアルコールチェッカーと連携し、アルコールチェッカーを使用して検知したデータを自動的に運転日報アプリへ記録できるものも出てきています。

虚偽報告や検知漏れも防げるため、せっかく運転日報アプリを導入するのであればアルコールチェックまで一元的に管理できるものがおすすめです。

検知データをクラウドで一元管理ができる、弊社が提供する「アルキラーNEX」は下記をご覧ください。
参考:アルキラーNEX製品情報

有料アプリと無料アプリの5つの違い

無料でもひととおり運転日報の記録をとれるものがほとんどですが、有料アプリになるとより管理できる項目が増えたり、安全運転に活用できる機能があったりします。
有料アプリにある機能の一例を5つ紹介します。

①専用端末とあわせて利用することで走行ルートや運転診断などができる

車載器をつけて走行することで、アプリで記録しなくても自動的に走行ルートがとれるものや、急発進・急加速などの危険運転の診断ができるものもあります。
シガーソケットに差し込むだけで利用できる簡易的なものや、ドラレコのように取付作業を行って本格的に利用するものもあります。

②オドメーターを撮影するだけで自動的に走行距離を読み取って記録できる

一般的な運転日報アプリではオドメーター値を手入力し走行距離を記録しますが、車のオドメーターをスマホカメラで撮影するだけで記録できるものもあります。車種によってうまく読み取れない場合は手入力で修正もできます。 入力だと本当に正しい値かどうか不透明ではありますが、写真読み取りだとより正確で簡単に記録を残すことができます。

③スマホで車の鍵の開け閉めができる「デジタルキー」機能がある

スマホが車の鍵の代わりとなるのがデジタルキー機能です。鍵の受け渡しも不要になるうえ、アルコール検知で数値が出てしまったら車の鍵が開かなくなり物理的に運転を不可能にできます。
日報の記録だけではなく日々の業務効率に加え、より安全運転対策を強化することが可能です。

④アルコールチェッカーと連携ができる

ほとんどの運転日報アプリには、アルコールチェック結果を記録できる欄が設けられていますが、クラウド型のアルコールチェッカーと連携して、測定した数値が自動的に運転日報アプリに反映されるものもあります。
アプリに入力するだけの場合、やっていなくてもやったと入力する、本当はアルコールが検出されたのに「0」と入力する、など虚偽の報告ができてしまいますが自動連携であればそんな心配もありません。

⑤詳細なレポート作成機能

GPS機能を有するドライブレコーダーなどの車載器を活用して、より詳細なレポートを作成できる機能です。走行距離や走行時間は自動で記録される他、給油量や高速道路料金を入力することで燃費やCO2排出量なども自動計算される機能もあります。燃費が悪くなっている場合は点検に回すなど、車両のメンテナンスにも役立てることができます。

運転日報アプリの選び方について

機能や価格帯は運転日報アプリによってさまざまで、どれが自社にマッチしているのか選ぶのは悩ましいですよね。無料アプリであれば気軽に始めることができますが、自社で抱える課題を解決できるのか、実際に利用する運転者・管理者双方に負担のかかるものでないのかなどを確認した上で、慎重に導入を検討する必要があります。

また、有料タイプになればできることの幅も広がりますが、機能が多いから良い、というわけではありません。導入する目的にあわせて本当に必要な機能をもった運転日報アプリを導入するようにしましょう。

2.運転日報をデジタル化することによるメリット3選

運転日報アプリを導入することで具体的に何ができるようになるのかを紹介しました。

多くのことが自動化でき便利になりそうですよね。導入することによるメリットもたくさんありそうですが、その中からいくつか抜粋して解説します。

ペーパーレス運用のメリット4選

運転者の日々の記録の負担が軽減されることがペーパーレス化の最大のメリットですが、管理者にとっても以下のような4つのメリットがあります。

  • データをリアルタイムで確認できる
  • 部署ごとや月ごとなど見たいデータの絞り込み検索が容易にできる
  • 日報回収の手間が不要になる
  • アルコールチェックなど他のシステムと一元管理ができる

順番に詳しく解説します。

①データをリアルタイムで確認できる

アプリで入力したデータは管理者専用の画面で集約して確認ができます。紙媒体の日報であれば運転者が運転日報を提出をするまで内容の確認ができませんが、アプリであればリアルタイムで確認することができとても便利です。 記録漏れや記録ミスにいち早く気づいて指摘ができる、運転者が今どこで何をしているのかわかる、などのメリットがあります。

②部署ごとや月ごとなど見たいデータの絞り込み検索が容易にできる

紙やExcelシートで部署や期間ごとにファイリングしている会社も多いと思いますが、いざというときにどこに誰の日報があるのか探すのが非常に大変です。
そんな時に運転日報アプリであれば、管理者画面で簡単に部署や期間などの条件で絞り込み検索ができ、見たいデータを見たい時に簡単に確認ができます。

③回収の手間が不要になる

紙媒体での日報であれば、週に一度や月に一度など定期的に運転者から回収する必要があります。しかし運転日報アプリであれば、提出漏れや提出のリマインドも不要となるため管理者の業務負担を大幅に減らすことができます。

④アルコールチェックなど他のシステムと一元管理ができる

運転日報を紙やExcelシートで管理していると他のシステムとのデータ連携ができず、たとえば運転している日にきちんとアルコールチェックを実施しているかなどの確認が困難となります。

日報で運転記録を確認しつつ、アルコールチェック結果を確認して全員が運転前後に確実にアルコールチェックしているかどうかを確認するには非常に時間がかかり大変です。リアルタイムで確認できないことで、運転前後のアルコールチェック漏れに気づくこともできません。

運転日報アプリとアルコールチェックシステムが連携できれば、検知漏れに気づくことができ、さらに結果を一元管理できるといったメリットがあります。

運転データを活用できるメリット

運転記録がデータ化されることでそのデータをさまざまなことに活かすことができます。
たとえば運転時間が長すぎないか、休憩はきちんととれているかなどを確認することで労務管理にも役立てることができますし、運転診断ができることでドライバーへの安全運転指導にも活用できます。

他にも走行距離と給油量を確認することで燃費計算もできるので、車両のメンテナンスにも活用できます。ただ単に記録に残したり手間を削減するだけではなく、ドライバーの不正行為や危険運転を防止し、社員全員の運転の質を向上させることにも繋がります。

管理業務が効率的になる

安全運転管理者は業務内容が非常に多岐にわたっており、本来の業務に加えてアルコールチェックや運転日報の管理などを行わなくてはなりません。

運転日報アプリによってドライバーの運転情報がデータ化されることで、データ回収や記録簿の整理、リマインド作業、他のデータとの突合作業などが簡略化され管理業務全般が大幅に効率化されます。

3.2024年におすすめの運転日報アプリ10選

運転日報アプリは各社から出ており何が自社にあっているのか、それぞれどんな機能をもっているのか迷われている方も多いかもしれません。

ここからはとくにおすすめの10個に絞って、それぞれの特徴やどういった企業に向いているのかを解説します。

AI-Contactフリート

AI-Contactフリートは完全無料で使える運行管理システムです。運行管理から日報作成、アルコールチェック結果の電子記録まで幅広く対応しています。別途、車載器も不要なのでドライバーのアプリと管理者のパソコンさえあれば運用を開始できます。+200円/月 でサポートや設定代行をつけることもでき、手軽に始められるシステムです。
※2024年7月時点

参考:AI-Contact フリート|完全無料の運行管理システム

Drive Report

Drive Reportは、スマホカメラでオドメーターを撮影すると走行距離が自動で反映されるため、記入漏れや記入ミスを防ぐことができます。
初期費用もかからず、月額は社用車1台あたり330円(税込) といった低価格で複数名で利用しても車両台数分しかかからないため、導入しやすいサービスです。
※2024年7月時点

参考:DriveReport ~社用車運転記録システム~

D-Drive

D-Driveは、車載器は不要でドライバーのスマートフォンのみで報告が完了する運転日報アプリです。管理者は管理画面から承認できますが、各社の管理状態に応じて承認のワークフローを設定できるのも魅力的です。車両の稼働状況をグラフなどで分かりやすく表示し、車両台数の調整やメンテナンスにも役立てることができます。

参考:D-Drive 運行管理、車両管理

KIBACO

KIBACOは、事故情報やデータの一元管理ができ、業務効率化を支援するクラウド型車両管理システムです。管理者機能は無料で使用でき、オプションでドライバーの点呼機能や運転日報入力機能が利用できます。アルコールチェック結果や免許証情報の登録もでき、モバイルでデータを集約できます。

参考:クラウド型車両管理システム-KIBACO(キバコ)

スマートドライブフリート

スマートドライブフリートは、シガーソケットに差すだけの手軽なデバイスを用いて走行データを自動収集できるサービスです。運転者はデバイスを設置した車両で走行するだけで運転日報を自動作成でき、管理者はリアルタイムで位置情報を把握できます。 アプリとあわせて使うことでアプリから乗務記録の登録や走行履歴の確認なども可能です。

参考:クラウド車両管理システム SmartDrive Fleet|SmartDrive|移動データプラットフォームで移動の進化を後押しする

LINKEETH DRIVE

LINKEETH DRIVEは、AI搭載型ドライブレコーダーを活用し、安全運転支援と車両運行管理をトータルに実現するテレマティクスサービスです。ドライブレコーダーのAIセンサーが危険運転を警告し事故を未然に防止でき、アルコールチェックサービスとの連携も可能です。サポートデスクやマニュアルなどのアフターサポートも充実しており、導入後も安心して利用できます。

参考:LINKEETH DRIVE AI搭載通信型ドライブレコーダー

Drive Chart

Drive Chartは、AI搭載のドラレコを活用し、脇見運転などの危険運転の防止、遠隔地の動画取得とあわせて運転日報の自動作成ができます。アルコールチェックの外部データの取り込みも可能で、日報はCSVで出力できます。個人の運転のクセもレポート画面で表示し、安全運転指導に役立てることができます。

参考:DRIVE CHART(ドライブチャート)- 次世代AIドラレコサービス

DRIVEBOSS

DRIVEBOSSは、デイサービス業界向けの送迎計画自動作成システムや配送業界向けの配送計画自動作成システムなど、業界に特化した悩み解決ができる点がポイントです。案内されたルートと実績データをクラウド上に保存でき、各ドライバーの運転を客観的に評価します。

参考:送迎システム・自動配車・テレマティクスのドライブボス

Cariot

Cariotは、車の状況をリアルタイムで管理でき、運転日報もアプリで作成可能です。訪問先や給油量はスマートフォンのカメラを用いて画像アップロードも可能なため報告の手間を軽減するだけではなく、クレーム対応などにも活用可能です。アルコールチェッカーとも連携ができ、アルコールチェックの結果は自動的に記録されます。

参考:【Cariot】ドライバーの一日の業務をデジタルで効率化

モバレポ

モバレポは、運送会社向けの運転日報作成アプリです。 荷積み・荷下ろしの時間や場所、休憩時間まで記録が可能です。訪問先は事前に登録しておけば、スマホのGPS機能を使って自動で表示されるため逐一入力は不要です。

参考:スマホで乗務日報 モバレポ | トラックメイトのタイガー

4.アプリ機能が充実しているアルキラーNEX

おすすめの運転日報アプリ10選を紹介しましたが、当社が法人向けに開発・提供しているクラウド型アルコールチェックシステム「アルキラーNEX」においても、オプション機能として「走行管理機能」があります。

▼アルキラーNEX走行管理機能
アルキラーNEX|走行管理機能一覧

アルキラーNEXのアプリ内で走行記録が簡単にとれる便利な機能です。ドライバーは運転開始前にアルコールチェックを実施したあと、同アプリで開始オドメーター値・終了オドメーター値・給油量・行先などを入力します。運転開始時・終了時の日時・位置情報は管理者側でリアルタイムに確認ができ、入力した情報をもとに運転日報を自動生成します。もちろん、アルコールチェック結果も自動反映します。

万が一、運転開始時にアルコールチェックが未実施だった場合、ドライバー本人にアルコールチェックを促すようなポップアップが表示され検知漏れも防ぐことができます。

参考:「アルキラーNEX|クラウド型アルコールチェッカー【アプリで簡単操作】

5.まとめ

一定以上の車両台数を保有する企業に義務付けられている運転日報の記録。まだまだ手書きで管理されている企業も多いかと思いますが、便利な運転日報アプリについて紹介しました。

運転日報アプリを使うことで、ドライバーと管理者双方の手間が削減されるだけではなく安全指導に役立てたり、他のシステムとの連携ができたりメリットがたくさんあることがわかりました。

2023年12月より安全運転管理者の業務としてアルコールチェックの管理も増え、ますます負担は大きくなっています。アプリの導入を検討し、より負担を小さく、効率的な運用を検討してみてはいかがでしょうか。

株式会社パイ・アール ロゴ

この記事の執筆者

株式会社パイ・アールPAI-R Co., Ltd.

安心・安全な交通社会の実現へ向けてさまざまな課題や解決を探求し、アルコールチェックをはじめドライバーの安全管理や業務管理にまつわるさまざまなお役立ち情報を発信しています。

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