スマホはドライブレコーダー代わりになる?使い方や注意点・利用できる機能を解説!

近年、ドライブレコーダーを設置する重要性が高まり、スマホをドライブレコーダー代わりに取り付ける人が増えています。

そこで本記事では、スマホをドライブレコーダー代わりとして使う方法や、スマホ専用アプリで使える便利機能について解説します。

また、車載専用のスマホホルダー選びや、スマホをドライブレコーダーに代用する際の注意点についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.スマホはドライブレコーダーに代用可能

スマホはドライブレコーダーとして代用可能です。近年、ドライバーや歩行者の不注意による事故やトラブルが多発しており、正確な事故状況を残すためにドライブレコーダーを設置する人が増えています。

また、あおり運転対策にも、ドライブレコーダーの設置は推奨されています。

ドライブレコーダーの取り付け費用は、本体費用が5,000〜30,000円、取り付けを依頼する場合はプラスで5,000〜40,000円程度とコストがかかります。そのため、低コストで済むように、スマホをドライブレコーダーとして代用する人が多いです。

とくに、スマホは自分で設置しやすいというメリットがあり、運転頻度が少ない人や短時間だけ運転状況を録画したい場合にもおすすめです。

また、スマホカメラと専用アプリをインストールするだけで、事故の瞬間や道路の状況を録画できるため、コストを抑えながら安全対策ができます。専用アプリでは「地図アプリと併用できる」「録画方式が選べる」「安全運転診断ができる」などの便利機能が充実しています。

関連記事:『煽り運転の対策グッズ3選|煽り運転にあった時の対処法・対策方法も解説

2.スマホのドライブレコーダーアプリで使える便利機能

本章では、スマホをドライブレコーダーとして代用する際に、専用アプリで使える便利機能について紹介します。

自分の運転スキルを把握したい方や、専用アプリ機能の使用感を知りたい方は、参考にしてください。

地図アプリと併用できる

スマホ専用のドライブレコーダーアプリは、「Google マップ」などの地図アプリと併用できます。運転中にナビと映像記録を同時に行えるため、快適なドライブが可能です。

とくに、リアルタイムで更新される渋滞情報や、現在地近くの事故情報を見ながら運転できるため、安全かつ効率的に目的地を目指せます。

また、録画された映像に位置情報を付加できる機能があるため、事故が発生した場所やルートをあとから確認するのにも役立ちます。

録画方式を選べる

スマホのドライブレコーダーアプリでは、録画方式を選べる点も大きな魅力です。

すべての走行記録を録画する「常時録画」だけでなく、車体への衝撃を検知した前後の状況を自動録画する「衝撃検知録画」を選択できます。

常時録画に比べてバッテリーやデータ容量を節約でき、事故の瞬間も録画できるメリットがあります。

アラートで危険を警告

スマホ専用のドライブレコーダーアプリは、単に映像を記録するだけでなく、運転中の危険や違反などに対するアラート機能も備えています。主に以下のような場合にアラートが発生し危険を知らせます。

  • 急ブレーキや急加速
  • 急ハンドル操作
  • 車間距離不足
  • 信号での発進遅れ…など

慣れない道や長時間の運転をする際は、アラート機能がドライバーの注意を引くため、事故防止を期待できます。

安全運転診断ができる

スマホのドライブレコーダーアプリには、安全運転診断機能がついているため、自分の運転スキルや癖を客観的に把握できます。

運転中のハンドル操作や加減速を分析し、ドライバーの運転スキルをアプリが診断します。運転終了後に数値で診断結果が表示されるため、自分の運転スキルを点数で把握可能です。

アプリによっては運転中のリアルタイムフィードバックや、走行後にアドバイスを提供するものもあり、危険運転防止への改善策がわかります。

3.スマホをドライブレコーダーとして使う方法

専用アプリをインストールすれば、簡単にスマホをドライブレコーダーとして代用できます。一般的なドライブレコーダーに比べて、設置の手間がかかりません。

そこで本章では、スマホをドライブレコーダー代わりに使用するための手順について解説します。

アプリをインストールする

iPhoneユーザーはApp Store、AndroidユーザーはGoogle Playから使用したいアプリをインストールします。アプリストアにはさまざまな無料・有料のドライブレコーダーアプリがあるため、自分が利用したい機能が備わっているアプリを選びましょう。

アプリのインストール後は、表示される内容に沿って、録画方式や画面表示、GPS機能などの設定を行ってください。

カメラの画角を調整する

車載専用のスマホホルダーにスマホをセットします。前方の道路や車のナンバープレートがしっかり映るように、カメラの画角を調整しましょう。

カメラの画角を適切に設定することで、運転中の状況を正確に記録でき、万が一の際には重要な証拠として役立ちます。なお、画角が広いスマホやアプリ設定によっては、より広範囲をカバーできます。

録画を開始する

運転前に、録画ボタンをタップして録画をスタートします。アプリによって操作方法が異なるため、表示に沿って操作を行ってください。

録画の確認ができたら、車の運転を開始しましょう。

運転終了時の操作

運転終了後、録画終了ボタンをタップします。

録画された映像はアプリ内で保存されるため、運転終了後に走行ルートや車間距離、加減速などを確認し、次回の運転の参考にしましょう。

4.スマホホルダー選びのポイント

百均(100円ショップ)や手作りのスマホホルダーを使用する場合、画角にズレが生じやすく、正確な走行状況を録画できない可能性があります。スマホをドライブレコーダーとして代用する際は、車載専用のスマホホルダーを使いましょう。

そこで本章では、車載専用のスマホホルダー選びのポイントについて解説します。

スマホのサイズに合わせて選ぶ

最近では、スマホケース込みで対応しているスマホホルダーが増えているため、スマホカバーを外す手間をかけたくない方は、スマホケース対応の車載専用スマホホルダーを選びましょう。

また、タブレットとスマホの両方をドライブレコーダー代わりに使いたい方は、両方に対応している車載専用スマホホルダーもおすすめです。

固定方式を選ぶ

車載専用スマホホルダーの固定方式は、主に以下の3つです。

バネ式

バネの力で、スマホを挟んで固定するスマホホルダーです。走行中の振動による画角のズレを防止するため、固定力が強いのが特徴です。

マグネット式

スマホホルダー本体に磁石がついており、スマホに取り付けた磁石パーツとスマホホルダーを合わせるだけで簡単に固定できます。着脱時にスマホ本体に傷がつきにくいメリットがあります。

オートホールド式

スマホをホールド部分に差し込むと、自動でバネがスマホを固定します。着脱が簡単なので、手間がかかりません。ただし、スマホホルダーのサイズが合っていない場合、ズレや落下の可能性があるため、注意が必要です。

設置方式を選ぶ

車内にスマホホルダーを設置する場合、主な方法は以下の3つです。

吸盤タイプ

ゲル素材の吸盤をダッシュボードに密着させ、スマホホルダーを設置する方法です。吸盤がつく場所であればどこでも設置できます。吸盤が弱くなってきたら、水洗いで簡単に復活するのも嬉しいポイントです。

※フロントガラスへの設置は、設置場所次第で法律違反になる可能性が高いため、できるだけダッシュボードに取り付けるようにしましょう。

参考:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第39条(窓ガラス)|国土交通省

クリップタイプ

メーターフードの先端にスマホホルダーを設置する方法です。ドライバーの視界移動が少ないため、脇見運転の抑止が期待できます。メーターの上部をクリップではさむため、見やすい位置でしっかり固定できるのが特徴です。

エアコン吹き出し口取り付けタイプ

エアコンの吹き出し口にあるフィンに設置する方法です。ドライバーの視界を妨げず、夏場のスマホの熱暴走を予防できるメリットがあります。ドリンクホルダーにはめ込むタイプもあるので、ドライバーの使いやすさに合わせて選びましょう。

5.スマホをドライブレコーダーに代用する際の注意点

スマホをドライブレコーダーに代用するのは便利ですが、ドライブレコーダー専用に設計されたデバイスではないため、使用には注意点があります。

本章では、スマホをドライブレコーダーとして利用する際に気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。

オーバーヒートしやすい

スマホで常時録画を行うと、気温が高い日や日差しの強い日にオーバーヒートしやすくなります。とくに車内は高温になりやすく、録画中のスマホはカメラが稼働するため、より発熱します。また、オーバーヒートによる自動シャットダウンで、録画が中止される可能性があるため、注意が必要です。

バッテリーの減りが早い

スマホで長時間録画を行うと、バッテリーが急速に消耗します。地図アプリのGPS機能を併用するとより電力を消費するため、常に充電をし続ける必要があります。外出先でバッテリーが切れると録画ができず、スマホの他の機能も利用できなくなるので注意しましょう。

表示速度に誤差が出やすい

スマホのドライブレコーダーアプリは、録画と同時に速度を診断・表示します。ただし、専用機器よりも精度が低い傾向があります。とくにトンネルや建物が多い街中では、電波干渉が起きやすく、ネット状況に応じて表示速度に誤差が出やすいです。正確な数値を記録したい方は、専用の速度系を併用すると良いでしょう。

日常で使用しないスマホが必要

スマホをドライブレコーダーとして使用する際、メインで使っているスマホだと、長時間のスマホ利用で、動作不順やバッテリー不足が起きやすい傾向があります。日常的に使用しないスマホがある場合は、そちらをドライブレコーダーとして代用するのがおすすめです。

「1台しかスマホを持っていない」という方は、ドライブレコーダーの設置がおすすめです。最近では、Wi-Fi対応のドライブレコーダーが販売されているため、ドライブレコーダーで記録した映像をスマホでチェックできます。自分に合った方法で安全運転を心がけましょう。

関連記事:『ドライブレコーダーの映像の見方(再生方法)を4つ紹介| 操作時の注意点や選び方のポイント

6.まとめ|ドライブレコーダーを活用して安全運転を心がけよう

本記事では、スマホをドライブレコーダーとして代用する方法や、専用アプリで使える便利機能、注意点について解説しました。

スマホをドライブレコーダーとして活用する場合、コストを大幅に抑えながら、専用アプリによる安全運転のサポートが受けられます。また、事故やトラブル時に映像として録画でき、万が一の際の証拠として役立ちます。

ただし、バッテリー切れやオーバーヒートを起こしやすい特徴があるため、紹介した注意点を理解した上で、安全運転を心がけてスマホを使うようにしてください。

株式会社パイ・アール ロゴ

この記事の執筆者

株式会社パイ・アールPAI-R Co., Ltd.

安心・安全な交通社会の実現へ向けてさまざまな課題や解決を探求し、アルコールチェックをはじめドライバーの安全管理や業務管理にまつわるさまざまなお役立ち情報を発信しています。

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